![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78485920/rectangle_large_type_2_28740adf87d308a3419c63b25bfcfa14.jpeg?width=1200)
アートじゃないアート。*Homo Faber n.1*
職人の仕事が好き。時の止まったような、セピア色の世界に足を踏み入れると、ぞくぞくワクワクします。
職人のイメージは、文化や伝統の守り人。匠とか手仕事という言葉にも置き換えられる、人の手で作られるモノたち。
2018年が第1回目で、予定通りなら2020年に2回目が開催されるはずだったけど、残念ながら延期になり、2022年にようやく実施されたHomo Faber。
Homo Faber(ホモ・ファーベル)はラテン語。自然の素材を利用し、人の使う道具を作ること。ファーベルは、fabbro(鍛冶屋)の意味もあるので、生きるための道具をつくるために、人が鉄という素材を使いはじめたところから、「モノを作る」の意味になったのかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1652456332472-uEg8BEvxot.jpg?width=1200)
その向こうに見えるのが、
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島
開催地はベニス。サンマルコ広場から海を渡ったところにある、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島。教会の敷地を使った展示会です。
![](https://assets.st-note.com/img/1652456640602-YuwJ8qY3kk.png?width=1200)
「モノづくり」のキーワードは、手工芸品や、職人という、なんとなく一昔前のイメージかもしれません。
前述したように、わたしは職人の仕事が好きで、工房が好きで、もっともっと、彼らの人なりを、彼らの仕事を、知って欲しいと切に願っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1652511808956-BQs9l1yq6V.jpg?width=1200)
それで、この展示会に足を運んだのですが、わたしの捉える「モノづくり」の遥か上を行く世界に出会い、ものすごい刺激を受けるという、嬉しい体験をしてきました。
伝統や文化を守りつつ、新しいアイデアや、技術を導入し、いまの世界に適合していく職人の姿を目の当たりにして、工芸は古い世界で生きているのではなく、進化していることが良くわかりました。もしくは、進化することで、伝統や文化を守り続けることができるのかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1652511821674-jWLP7t4v38.jpg?width=1200)
「いま」を生きる、革新中のモノづくり。美に、優越や上下はなく、一様に美しい。
今回から数回に分けて案内します。ホモ・ファーベルに展示されていた作品を、ここに立ち寄ってくださる皆様とシェアできたら嬉しいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1652511850772-knDuDoOcFY.jpg?width=1200)
いいなと思ったら応援しよう!
![イタリアのモノづくり | ようこ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59203516/profile_54e066bf9ec1bef900b11d1776de76b4.jpg?width=600&crop=1:1,smart)