水素バスという新しい常識を体験してみた話
普段は理系的な話題をテキストで発信してますが、今回はフィールドワーク編です。
水素自動車の開発の話は前々から聞いていましたが、水素バスが実際に運行していることは初耳でした。それも東京駅から運行しているとは。
こちらが東京駅から運行している水素バスです。今回は東京駅から水素バス(JR竹芝水素シャトルバス)に実際に乗ってみた話です。
これは新しい車の技術ということで、これから巷の常識として変化していくことだと思います。その辺の思うことも話できたらと思います。
水素バスの仕組みについて
JR東日本が取り組む「ゼロ・カーボンチャレンジ2050」の一環です。将来にわたり環境優位性を向上させて、選ばれる交通機関であり続けるために、2050年度の二酸化炭素排出量「実質ゼロ」を新たな長期目標に設定しています。
水素バスと書きましたが、燃料電池バスとも呼ばれています。この辺は勘違いされやすいのですが、水素エンジン(水素を直接燃やして車の動力とする)とは、構造的に異なります。
そんな燃料電池の動力の仕組みですが、タンクへ補給した水素を燃料電池へ送り込み、空気内に含まれる酸素と反応させて電気を生み出します。生み出された電気は動力用モーターへ送られて、モーターを回転させて車を動かすのです。
水素エンジンとは異なるのは、バッテリーを経由してからモーターへエネルギーが送られる点です。電気自動車の仕組みに近いと思われます。
従来のガソリンなどの化石燃料のエンジンに比べて、走行時に二酸化炭素や有害な排気ガスを排出しません。これが水素エンジンや燃料電池の何よりの違いです。
実際に乗ってみると分かりますが、走行音もかなり静かですし、ガソリン特有の匂いもありません。この点も環境負荷の軽減に役立っています。
走行もスムーズでしたので、乗っていて本当に不満に感じることはありませんでした。
水素バスから広がる将来像
水素バスには、昨今話題のSDGsの課題解決の可能性が多いに秘められていると思います。
自分たちが現役を退く頃には、このような動力源が常識になり、もしかしたら、化石燃料のようなものは死語になるかもしれません。
そんな新しい常識がすぐ目の前に来ているのです。ひと昔前は常識には程遠いことでしたが、技術革新ひとつで新たな可能性が生まれるのです。
水素バスから東京タワーを撮りました。竹芝地区と東京タワーを経由する周回ルートを楽しみました。
かつては東京のシンボルとして活躍した東京タワーですが、今は東京スカイツリーがシンボルを担ってます。時代と共に物事は新しくアップデートされる。そういうことを肌身に感じた、貴重な機会でした。
おわりに
今回は水素バスに実際に乗ってみての話をしました。新しいことは積極的に知りたいので、このようなフィールドワークもたまには良いですね。
水素バス(水素自動車)に関しては、法規などまだまだ課題があります。本格的な実用化はまだ数十年も先の話だとは思います。
一方で、気が付いた頃には常識がアップデートして、水素の動力源が普通のことになっているかも。浦島太郎みたいなことにならないように、新しい情報には乗り遅れないようにしたいです。
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