住職のお仕事を知る 〜街づくりのボドゲ体験会 檀家-DANKA-〜
街づくりをテーマにしたボードゲームの体験イベントに参加しました。
ボードゲームは最近ブームのようですが、楽しい以外にも、収穫の多いイベントでした。
プレイヤーが役割(職業)をこなすことで、新しい視点や価値観が得られる。
それぞれ主催団体はありますが、ボードゲームを通じて社会問題に触れる機会を提供すること、そこに重点を置いています。
今回紹介するのは、街の発展と住民の健康問題の解消を目指す「Turn The Town」、お寺の住職として檀家を増やす「檀家-DANKA-」を紹介します。
記事案内(別記事:Turn The Town)
ボドゲ(Turn The Town)については、別の記事で紹介しています。一緒に見てもらえると嬉しいです!
イベントとゲームの紹介
主催団体は「UrboLab(うぼらぼ)」というコミュニティーです。合言葉は「ゲームを通じてまちをイノベーションする」で、定期的に街づくりに関するボドゲの体験会を開催しています。
エスペラント語で街を意味する「Urbo」と、研究所を意味する「Lab」の掛け合わせが由来だそうです。
ゲームは、お寺の住職としてお勤めを行いながら、檀家(笑顔で拝んでいる顔の札)を獲得します。最終的に檀家の数を競います。
現役のお坊さん(都内のお寺でお勤めされています)が製作した、リアリティに富んだボードゲームです(大仏がとにかくデカい!)。
お寺や仏教を身近で知る機会のために、2015年よりボードゲームの活動もされています。
ゲームの流れ 〜檀家の増やし方〜
製作者がお勤めされているお寺のホームページです。こちらにもゲームの詳細について、説明されています。
6個のサイコロを振り、法話や催事などを駆使して檀家を増やします。法話などの祭事と檀家用駐車場でコンボも可能です。
修行(お坊さんの絵が書いてある目を出すこと)を最低1回は実行します。何も実行できないと、お勤めの代わりに「諸行無常」というペナルティを引きます。
諸行無常の言葉通り、不利になる事象がほとんどで、自分の檀家が半分になるなどしたら、一気に詰むことになります。
ゲームのヒント 〜大仏護持を担う〜
このゲームを左右するルールのひとつに、大仏護持という役割があります(プレイヤーの前に木彫りの大仏を置きます)。
大仏は檀家20人分に相当するため、大仏が動くと局面も一変します。
大仏を動かす方法もサイコロですが、仏像の目を6個のうち3個揃えなければならず、修行ができないというリスクがあります。
私は運良く最初に大仏護持を獲得して、1回戦はそのまま逃げ切りました。
2回戦は最初に大仏護持を獲得しながらも、後に引き渡すことになりましたが、祭事と整備で檀家の数をカバーして同点で勝ちしました。
おわりに 〜一切皆苦の教え〜
開発者の方から講話を頂くことができました。葬儀に参列する機会が少なく、興味深い話が聞けました。
サイコロの目という運要素がこのゲームの特徴のひとつなのですが、そこで自分が望んだ目が出ないことを「一切皆苦」と例えられました。
一切皆苦とは、直訳すると「ままならない」という意味で、仏教の四法印にも通じます。
ボドゲの名作「カタン」もサイコロの出目次第の部分がありますね。もちろん、戦略的な側面もありますが、常に「一切皆苦」を意識して、ボードゲームを楽しむのもアリですね。
2回にわたり、街づくりに関するボドゲ会に参加し、こんな形式のゲームのあるんだと実感しました。モチベーションを社会問題にリンクさせるところが素晴らしいと思いました。
みなさんも、ボドゲで社会問題に触れるキッカケを掴んでみませんか?
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに添えるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。
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