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最新のお仕事|Tokyo Art Navigation

早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)を取材した記事が、ウェブサイト「Tokyo Art Navigation」(通称TAN)にて公開されました!早稲田大学内にある図書館 兼 文化交流施設です。

同校の卒業生である村上春樹さんの小説や翻訳した書籍が読めるだけでなく、所有するレコードを聴きながら読書できたり、所有する絵などが展示されていたり、舞台「海辺のカフカ」の舞台装置が展示されていたり。記念館というよりは村上ワールドを体感できる場でした。
また、村上さん自らが企画するトークイベントや音楽ライブ、各種ワークショップなどを開催するイベントスペースも備え、村上文学・世界文学を通じて、文学と人、来館者やクリエイターといった人と人の交流を促す場でもあります。

上層階には研究室も入っており(一般の来館者は入れない)、研究拠点としても機能しています。

リノベーションを手掛けたのは隈研吾さん。室内の什器には、村上さんと隈さんが出会ったノルウェーの名作家具や、村上さんが事務所で使っていたカントリー調のイタリアの家具が使われ、気負わない、あたたかい雰囲気に包まれていました。
村上さんが公私共に親しくしている安西水丸さんや和田誠さんといったイラストも花を添えます。

ご本人やご遺族の希望から、安西さんのイラスト原稿や和田さん旧蔵のレコード、都築響一さんの旧蔵書なども集まってきたそう。ホットな飲み物でリラックスしながら趣味の世界に深く浸れる、ホットコーヒーのような交友関係が想像できますね。

同じく隈さんが手掛けた図書館的施設の角川武蔵野ミュージアムとも、また違った雰囲気で素敵な空間でした。

そういえば隈さん、図書館つくりすぎじゃない?と思って調べたら5〜6箇所くらい図書館的施設をつくっているのですね。公共施設から商業施設、宗教施設やインフラまで幅広く関わっていて、なんでも建築家の様相を呈しています。

こちらも「隈み」のある内容になっております。


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