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父方の祖母の死

タイトルどおり。
田舎町なので、祖母の死についてはすぐに私の耳に入った。

死亡当日。通夜に行くか行くまいか迷った。
行けばきっと父に会うことになる。

朝起きると蹴られて壊れていたファンヒーター
母を困らせて追い詰めた父
小学生の頃私の胸を触った父

いやだ。絶対に会いたくない。嫌いというかもはや怖い。恐怖。
会えば連れ去られるかもしれない。二度と母に会えないかもしれない。
(今思えば、あの男が親の葬式に出るためにわざわざこの町に帰ってくることはないのだろうが)

妹に相談したが、結果として私たちは祖母の通夜に行かなかった。
孫。息子の子供。息子と別れた嫁の子供。
それが私たちだから。

行かなかったことを後悔していないといえば、嘘になる。


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