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月白 tsukishiro #01

月白(つきはく)…月の光を思わせる薄い青みを含んだ白色のこと。
基本は「げっぱく」と読むが、「つきしろ」と読むと月が東の空に昇るの際に空がだんだん明るく白んでいく様子を指している。初秋の季語
 
弊窯と「月」には深い所縁がいくつかあります。
 
その所縁は、遡ること400年前、
初代李参平が活躍した時期を「初期伊万里」時代といい、有田焼の草創期、古伊万里の初期を切り取った1600~1637年までに作られた陶磁器を指します。
 
有田焼が白磁だけで操業し始めるよりも前の話。1610年代、小溝上窯や天神森窯といった山(窯)を中心に、白磁の研究・試作品を作っていました。その頃は小溝上窯では 水指しや手水鉢などの茶道具を中心に、天神森窯では7寸皿など茶懐石で使う皿を多く作られていました。
※詳細は金ヶ江家令和文書にて、後程投稿します。
 
この当時に作られていた7寸皿に「吹き墨月に兎」をテーマにした 意匠や陶片が多くあります。吹き墨月に兎の面白さは、ひとつとして同じものはないといったところ!!職人によって兎の顔も体形も様々、吹き墨の拭き具合も皿によってまちまち、もちろん月も様々な月齢や角度で描かれます。月も兎も日本人が好きなテーマだからこそ、その魅力から多くの注文があったのではないかと容易に推測できますね。
 
もちろん初期伊万里の再現を試みる私たちとしては、このテーマを描かないわけにはいきません。1枚1枚様々な兎と吹き墨が登場します。こればかりは機械では再現できない、個性が詰まった1枚です。
 

引用:戸栗美術館

 
そして、月にまつわる物語は もうひとつ。

 
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月白 tsukishiro 展 開催中
期日 2020年8月7日~16日23:59まで
オンラインショップにて

本展ではsummer-saleのひとつとして、先代の白磁作品をオンラインショップの新規登録いたしました。 白い透き通った月のように涼やかで繊細な作品たちをご覧ください。 また、有田をのせる「白磁彩菓」や 令和2年7月佐賀豪雨災害 応援企画も実施しております。
 
有田をのせる01「白磁彩菓」


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