二巻分 涙の数だけ 一巻
私がまだ小学4年生の時、私がとても仲が良かった親戚である高校生の三晴ちゃんという子がいた。
その日に二人で公園で遊んでいた時に派手に転んで傷ができた。私は痛くて痛くて、ずっと泣いていたという、その時、三晴ちゃんは私の背中を撫でて優しく慰めてくれた。
「大丈夫。大丈夫。菜穂ちゃんにいいことを教えてあげる。涙の数だけ嬉しいことがあるの。だから、いま、悲しくて涙がいっぱいでも次に起こることはとってもいいことなの。だから、いえに帰ろう?」
その日の帰りは涙は引っ込んでて強く、強く、三