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星ふるときに親友とⅡ
まどかが落ちてきたものをよく見ると、光の筋だと思っていたのは宇宙船だった。宇宙船からガタリと音がしてまどかはビクッと驚いた。すると、宇宙船のドアが開いて出てきたのはまどかと同じくらいの年で茶髪のポニーテールの制服を着た女の子がだった。
「イタタタ‥‥」
とその子は足を押さえていた。
「あ、あの大丈夫ですか?」
その子は足を怪我しているのに気にせず、まどかのことをジィーーと見つめている。その子はアッと何かに気づいたようにまどかに向かって話し始めた。
「私、宇宙船に乗っていたらバッテリーが途中で切れちゃって、替えもいらないと思ってたからなくて、えへへ、それで地球?に墜落しちゃったんだよね、」
まどかは話を聞きながら鞄の中に絆創膏が入ってないか確認すると1枚だけあった。
「はい、足だして」
女の子は素直に足をまどかの方に伸ばした。
「宇宙船に乗って帰れるの?」
絆創膏を貼りながらまどかは問いかける。
「ううん、壊れたから地球では直せないと思う、地球には材料がないから、、、」
女の子は寂しそうに宇宙船を眺める。
「あっ!そうだ私の名前はレ、ナ。うん、レナだよ!」
レナは少し言い淀んでいたけど自分の名前を忘れてしまったのだろうか?
「私は河本まどか。高校二年生で17歳。」
まどかはレナが高校を知らないかもだったので年齢も言っておいた。
「まどかかぁ‥素敵ななまえ!」
まどかもこの名前を気に入っていたのでとてもうれしかった。ピロン!ピロン!スマホの着信音がする。レナはスマホを見ると不思議そうに眺めていた。
「あ!」
まどかは今日は叔母さんが早く帰ってくることをすっかり忘れていた。時間を見ると5時だった。わたしが時計を見たとき、ちょうどチャイムが鳴り響いた。
「ごめん、‥‥私もう帰らなきゃ」
そう言いながらまどかはスマホや絆創膏のゴミを鞄に入れる。
「そっか‥‥帰る場所あるもんね‥‥」
レナは空を見上げて小さく呟いた。そういえば、レナは地球にいる間、住む場所がないのだ。
「もし、レナが良かったら、うちに来ない?」
そう言うと、レナは子犬のように飛び跳ねた。
「いいの⁉ありがとぉーー!」
そう言って、宇宙船を小さくたたんで謎のバック入れ込んでいた。暗くなり始めた空に流れる星と夕陽がキラキラと輝いてきれいだった。