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京都散歩31:祝!国宝「萬福寺」と宇治再訪

お立ち寄りいただきましてありがとうございます。

2024年10月18日に黄檗山萬福寺の三棟(法堂・大雄宝殿・天王殿)が『国宝』に指定されました!

前回宇治訪問時、黄檗駅には降りたものの、時間的な都合で改めて訪問することにしていたので記念に訪問しました。
その後こちらも次回にしていた「お茶と宇治のまち交流館 茶づな」と「源氏物語ミュージアム」にお邪魔します。

【前回記事】


【2024年10月27日】

今回の京都散歩は、けいはん三条駅からで黄檗駅に向かいます。
中書島で宇治線乗換まで10分あったので、駅そば食べます!

昔から駅そばは「天たま蕎麦」一択。
さすがに関西、出汁が透き通っています。。。。

天たましか勝たん!

美味しい。。

のですが、こと「駅そば」に関しては関東のほうが好きです。
醤油の味しかしないとか辛いとか何かとディスられますが、もう細胞レベルで馴染んているので、こればかりは仕方ない(笑)

子供のころの原体験も影響している気がしますが、いつか機会があればそんな話もできたらいいなと思います。

提供1分、完食5分で余裕で乗り換えます。
(おっさんの特技)


ということで黄檗駅に到着

のどかな駅です

萬福寺は黄檗駅から5分程度の場所にあります。

萬福寺


中国僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」によって開創されました。
その後幕府の政策等により、宗派を黄檗宗と改称し現在に至ります。
「禅宗」は、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の三宗に分類されています。
萬福寺の建造物は、中国明朝様式を取り入れた伽藍配置です。

総門

境内の参道はすべて特徴的な石の道。

三門から境内に入ります。

国宝の記念に、参拝客にお線香を配られていました。
日本のお線香よりも長いし色も派手ですね。
このあたりも大陸文化っぼいかな。

お線香

天王殿

国宝になりました。
ほてい様が祀られていますが、弥勒菩薩の化身とされています。
写真はNGになっていないのですが遠慮しました。

ぐるっと回廊になっています。

重文から国宝に変わっていますね。

重文から国宝に変わってる

少しだけ中を。

ご参拝して一周します。

お線香はこちらに手向けました

漢字難しいので写真のみ(;^_^A

鐘楼とありましたが、こちらは左にある巡照板を打つとありました。

伽藍洞


雲板というものです。

開梛(かいぱん)。
木魚の原型だそうです。
目を閉じることのない魚は不眠不休を意味していて、口からは煩悩を吐き出している。
修行は大変ですね。

普茶料理


萬福寺などの黄檗宗寺院に伝わる精進料理は普茶料理と呼ばれ、料理を大皿に盛り付けるなど、中国風の特色が色濃く残されています。
もともとは法要などを終えた後、関係者一同で茶をいただく茶礼(されい)という儀式の後に振る舞われた料理。
萬福寺を開いた中国僧の隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師により、江戸時代初期に伝えられました。

https://www.keihan.co.jp/navi/kyoto_tsu/tsu202203.html

たしかインゲン豆も、隠元隆琦が日本に持ち込んだから名前がそうなったはず。

ツアー客がぞろぞろと食事に入っていきました。
いつか食べてみよう。

大雄宝殿


国宝に指定されました。

丸窓

今まで巡ってきた寺院とは全く異なる趣です。

法堂


こちらも国宝指定。
中は見れません。

なんとなく中国の映画に出てきそう。

祖師同(重文)


中央に達磨大師象。左右に歴代住職の位牌が祀られている。

パンフレット的にはこちらが合山鐘。

開山堂(重文)


氷裂文の石畳は同じ形の石はまったくないとのこと。

一周しました。
テキストブックと公式HP、パンフレットのみだと、いろいろと理解が難しいのですが、境内を巡るのはとても楽しい場所でした。

こころして。

次回の図書館でもう少し調べてみます。。。
黄檗駅に戻って宇治駅に向かいます。

宇治へ


前回訪問した際に時間的に断念した「お茶と宇治のまち交流館 茶づな」と「源氏物語ミュージアム」に伺います。
ちょこちょこユーフォ出ますが気にせずに(;^_^A

12月の京都検定2級の公式テーマが「紫式部と京都」なので、図書館で源氏物語の概略を読み進めている途中なのですが、今までとても誤解していた様です。
ベースはもちろん恋愛なのですが、根底にあるのは政治的な駆け引きの話。

これだけの登場人物とその先に訪れる運命を緻密に長編として書き上げた作品は他にないのではないかと思います。
歴史に刻まれた傑作にはふさわしい理由があるのだと理解しました。

ただ、勉強していくと混乱するのが、そもそも平安時代というのも、今を生きる身としてはかなりイマジネーションを発揮しないと理解に苦しむのに、同時並行で記されたフィクションがあまりにも場所や登場人物との相関がありすぎて、さながら劇中劇の様に何が史実なのかが混沌としていきます。。

それだけ作品がリアルということなのですが。。。

まだ飾られてる!
劇場版
ないのかなぁ。。

今回は宇治橋渡らずです。
何故かな、観光客が少ない。

宇治橋

このあたりは「太閤堤」があった場所でした。
豊臣秀吉によって、宇治川、淀川に築かれた堤防の総称です。
この堤防によって、伏見を中心に陸運、水運のネットワークを構築しました。

レンガ工場も。


お茶と宇治のまち交流館 茶づな


「光る君へ 宇治 大河ドラマ展」を見ます。
館内はとても綺麗です。
お茶に関わる体験コーナーもありました。
宇治観光のベースに良いかと。

全員いるのね

それほどの展示数ではないのですが、動画のコンテンツを見てしまうと、大河ドラマを見ていなかったのを少し後悔しました。

源氏物語の植物
「みやぎのはぎ(桐壺)」
「桔梗(手習)」
「ススキ(中の君)」
「フジバカマ(夕霧)」

源氏物語ミュージアムに向かいます。

源氏物語ミュージアム

けいはん宇治駅から、10分程度かと思います。

入口
別バージョン

「平安の間」、「宇治の間」、「映像展示室」、「物語の間」、「企画展示室」と様々な展示がありますが六条院だけ写真に。
説明によると平安神宮と同じくらいの広さ。

このあたりで頭が混乱してくる。
これは現実ではないのですが、史実と混ざると本当にあった錯覚に落ちる。

春の町は紫の上、明石の姫君と光源氏
夏の町は花散里、玉鬘
秋の町は秋好中宮の里邸
冬の町は明石の君

の居住場所となっています。
(半分あらすじを読んだ段階では、空蝉と紫の上がやっぱり素敵)

源氏物語ミュージアムは場所がら宇治十帖にフォーカスを当てた感じでした。

映像展示室で、橋姫の動画作品もあり鑑賞しました。
なんとなく宇治十帖の流れはつかめた感じです。

おなかも空いてきたので、そろそろ帰ります。

宇治十帖
椎本之古蹟
宇治十帖
東屋
石像聖観音菩薩坐像

今回はこちらで終了です。
何度か宇治に訪れていますが、京都市内とは異なる居心地の良さを感じます。

まだ行けていないところもあるので、(大吉山とか)また来たいと思います。

それではまた。

あすか先輩たちバージョン


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Arie
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