2024.08.01 帰国
2週間ちょっとのひとり旅を経て、先ほど、日本に帰国しました。
今日のほとんどを機内で過ごしたわたしですが、ひとつだけ、印象的な光景に出会いましたので、日記帳に記しておきます。
その光景とは、飛行機の窓から見た沈みゆく太陽です。
ひとことでいうなら、それはまるで、線香花火の涙のような、形と灯りでした。
帰国する間際の出国手続きからこれまで、帰りたくないなあ、もっと旅をしていたいなあ、そう考えていたわたしでしたが、線香花火を思わせる太陽の光を見て日本の夏を感じたくなってしまったのですから、やはりわたしは日本人なのだなと、私の故郷はここ日本なのだと、そう思ったものです。
帰ったら、何をしようかな。海へ泳ぎに行って、タネのいっぱい付いたスイカを食べて。カランカランとラムネを揺らし飲んでは、あの太陽のような線香花火を、友だちと眺めたいな。
ああ、夏よ。旅の魅力をもその滴る汗のように拭いとってしまう、素敵な夏よ。
うちわがふわり寄せる湿った夏風を全身に浴びて、暑い暑いと、そう言いたいな。
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