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【感想Ⅱ】価格の心理学 なぜ、カフェのコーヒーは「高い」と思わないのか?

1度読み終えたたので、全体の感想を書いていく。
一言で感想を言うならば「顧客の気持ちは分からない」である。

この本では、一つの商品を売るにあたって、様々な理論や効果を基に、商品の売り場や価格設定が決まっていることが分かった。

心理と経済学が関係する書籍を読むと必ずと言っても過言ではないほど、「保有効果」「リスク回避」「後払いによる購入障壁を低くする効果」といった言葉が出てくる。このことから、人は何かするにあたってリスクに対して、ノーリスクハイリターンやローリスクハイリターンでなければ未知のモノ・事に手を出さないことが分かった。

1度使用すれば、保有効果によって長く使う傾向や、サービスを利用するにあたり何かを無料にするなど、購入障壁を低くすることにより購入に至る傾向があることが分かった。また、返品可能にすることにより、一度購入し保有効果により返品数が実は少なくなるといった事例もある。

しかし、この様な理論や効果が分かったとしても実際にお客様と対面した際には、どの効果が働いているのか分からない。また、購入に至る過程において、理論や効果が補助的な役割であると考える。その理由として、欲しいという曖昧で不合理的な感情の基に効果や理論が働くと考えられるためである。


私の結論として、「特に売りたい商品があるのであれば価格を高く設定したらよい」である。高いなりに強気でお客様や顧客に対して魅力を伝え、何故高いのかと問われた際には、他との差別化している点を述べることで、購入に至るケースがあるためである。

相手は、必ずしも値引きを望んでいる訳ではない
他と何が違うのか知りたいのである。



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