農家になって知った方言・専門用語や道具名(入門編)
みなさん、こんにちは🌱
宮城県白石で自然に優しい野菜づくりに取り組んでおります、あれこれふぁーむです👩🏻🌾
今回は、私たちが農業を始めてから知った方言•専門用語•道具名などをまとめてみました☺️
【入門編】として、お役立てください📖
方言
これまで聞き馴染みのなかった、農作業の中で多用される方言をピックアップしました!
▶︎うなる・うなう
畑を耕したり、畝を立てたりすること。耕すだけであれば、「おこす」と言う場合もあります。
▶︎すぐる
本来は「多くのものの中から、すぐれたものを選び抜く」の意。
藁細工用に、材料の藁束を下準備する際、藁の中で「袴」と呼ばれる余分な部分を取り除く作業を「すぐり」と呼んでいます。
使い方の例は「もう藁すぐった?」「すぐり終わった」などです。
▶︎まるう
複数の枝を紐でまとめる時など、「まるくくくる」の同義として「まるった?」「これまるう?」などど使う場合があります。
福島出身の いっそん は聞き馴染みないんですが…(笑)
宮城県では方言として使われている(?)みたいです。
▶︎藁を打つ(ぶつ)
稲藁を加工用に柔らかくするため、藁打ち石の上に稲束を置いて、槌(つち)で叩くこと。
専門用語
いっそん的には、播種や圃場など「え?わざわざその専門用語に置き換える意味は…?」と思う時もありますが(笑)
必要なことなんでしょうね…??🤣
▶︎果菜類
▶︎a(アール)と反歩(たんぶ)
畑や田んぼの面積を表す際に用いる単位です。
1歩=1坪≒3.3㎡
1畝(せ)=30歩≒100㎡=1a
1反=10畝≒1000㎡=10a
1町(ちょう)=10反≒10000㎡=1ha(ヘクタール)
うーーん、分かりづらい😂
▶︎播種(はしゅ)
種まき。
▶︎はざがけ・棒がけ
刈り取った稲束を棒にかける、自然乾燥の手段。
▶︎圃場(ほじょう)
畑や田んぼなど、農作物を栽培する農地のこと。
▶︎耕作放棄地・遊休農地
▶︎追肥(ついひ・おいごえ)
種をまいたり移植したりした後に与える肥料のこと。
〈対義語〉
元肥(もとごえ)
植えつける前に多量に施しておく肥料のこと。
▶︎青首(あおくび)
大根の青くなっている葉っぱの根本部分。
にんじんも、土寄せを怠り地上部に出た部分が青首(緑)になる場合があるため、注意が必要。
▶︎吸込性(すいこみせい)
大根や人参などの根の肩が土の中にもぐる性質のこと。吸込性が強い品種を栽培することで、青首や乾燥によるひび割れが起こりにくい。
▶︎間引く
作物の発育に十分な間隔をあけるため、適切な距離になるよう余分な苗を抜くこと。
間引きを怠ると、それぞれの苗が十分に育たず、適切な大きさで収穫することができない。
主にカブやにんじん、大根などの根菜類の栽培において必要になる作業。
道具名
耳だけで聞いてると、どういう漢字なのか分からないものも😂
いっそんの場合、三角ホーを「三角帆」だと思って聞いてました(笑)
パオパオは名前がかわいい🐘
パヤパヤと言い間違えがち🤫
▶︎稲杭(いねぐい・いなぐい)
稲束を「はざ掛け」するときに使う木の棒。主に杉の木。杉は真っ直ぐ育つ針葉樹であり、軽く扱いやすい。
▶︎三角ホー
▶︎草削り
三角ホー同様に、手作業で雑草を削り取ることができる農具。刃先はワの字形をしているものが一般的。クワとカマ、両方の特色をもつ道具。
▶︎クワ
手作業で畑を耕す・掘り起こすための農具。刃が細長いため、土を綺麗にならすこともできる。畝立てに便利!
耕起・草削り・土寄せ・畝立てまでできる優れもの。
▶︎藁ぼっち
藁を笠状に編んだもの。冬越しのために苗木の上から被せることで、苗を寒さや霜から守ることができるなど、昔ながらの藁の活用法。
地方によって藁ぼっちの意味が異なる場合もあるため、あくまでも一例です。
▶︎耕運機
田畑を耕すための農業機械。歯の回転運動を用いて、真っ直ぐに耕すことが可能。手作業では難しい広範囲の畑や田んぼを効率よく耕起することができます。
▶︎管理機
小さい耕運機。アタッチメントが多彩に揃っており、付け替えることで畝立てやマルチ張りなど、耕起以外にも使える。
▶︎ヤッケ
フード付き防水・防汚用の作業服。服の上から着れる薄手のもので、カッパほど蒸れることはなく、夏でも使いやすい。完全な防水ではないものが多く、種類も様々。主に汚れやすい作業の際に着用します。ちょっとした防寒にもなるため、多目的に活躍します。
▶︎収穫バサミ・剪定バサミ
刃先がくちばしのように湾曲しているものや真っ直ぐなものなど、種類は様々。
文房具のハサミは指を穴に通して使用しますが、農具の場合は穴なしのものが多いです。
穴なしは指が擦れたり圧迫されることなく、痛くなりづらいため、長時間の使用におすすめです。
▶︎マルチ
ビニールシートや藁など、畝を覆うもの。保温や乾燥防止、防草効果が期待できる。
マルチング用に販売されている黒・白・銀などのビニールシートを「マルチ」と呼ぶ。
▶︎ボカシ肥料
▶︎パオパオ
白い不織布。畝の上からパオパオで覆うことで、保温や防寒効果あり。外気温が低い場合も作物の生育促進に期待できる。
不織布のため、程よく風や水を通すこともできる。
以上、農業をするなかで身近な用語たちのご紹介でした✨
また次の記事でお会いしましょう☺️👋