「雪がふる日は、とても静かだ」
昨晩から今朝にかけて、また随分と雪が積もった。そして今日もよく降ること。
午前中のオンライン会議に疲れてしまったので、
相変わらず雪はふり続けていたが気晴らしに庭へ出る。
画面ごしに人々の表情を読み、かつこちらに向けられるPCカメラにも気を配る。
大した内容じゃないのにオンライン会議の後はいつもひどく頭痛がする。私だけか?
「雪がつもる日は、雪に吸いこまれて音がしなくなる」
こちらの人は、よくこう言う。
岩手生まれの私もそう信じているので、救いを求めて庭に出た。
だが静けさはない。
私のダウンジャケットに雪がふる。
しゃらしゃらしゃらしゃら音を立てて。
やかましいな。
耳元の防水フードにも雪がふる。
しゃらしゃらしゃらしゃら。
振り払ってもしゃらしゃらしゃらしゃら。
やかましい。
苛立つ私の眼前に、白く縁取られた木々が見える。
その輪郭たるや、微動だにせず。
気が付いて、
私は試しにそばの椿の葉に耳を寄せた。
…
…
…
静かだ。
雪が雪に吸いこまれて。
そこらの木々の葉や幹にも耳を澄ませる。
この庭は静かだ。
巌、枝々、石に土。
「雪がふる日は、とても静かだ。
ただし私一人を除いて」
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