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名作住宅・松川ボックス(設計:宮脇檀)がギャラリーとして公開中
こんにちは!アーキロイドの福井です。
建築家・宮脇檀氏が設計した名作「松川ボックス」へ行ってきました!
1979年に建築学会作品賞を受賞している住宅なのですが、「住吉の長屋(安藤忠雄)」「資生堂アートハウス(谷口吉生、高宮真介)」とともに受賞してます…凄すぎる面々。
現在、松川ボックスはアートギャラリーとして公開されています。
下の写真は、松川ボックスの外観。なんて可愛らしい佇まい!
写真で見ていた印象とはだいぶ違って、ギュッと引き締まっていた。
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なんとなく腰を据えたのは、2階に上がった名前(機能)のない場所。
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真っ白なコンクリートの箱の中に柔らかい光が落ちて、それと対比するような木構造を眺める。木構造の細部はコッテリしているように見えるが、全体としての透明感が、むしろ木造の美しさをアートのように引き立ててると私は感じる。
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松川ボックスのクライアント・松川さんは民藝コレクターだったそう。だから、美と生活の拮抗が、この住宅にはあるのか…!どんな暮らしをされていたのかな。
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ラワンベニヤで美しく割り付けされているが、ダイニングテーブルを置いたであろう場所は無垢板張りにされていて、住宅作家ならではの配慮に惚れ惚れする。
そこに椅子を移動して腰掛けてみると、自分は日影にいて光源である天窓は見えず、勾配天井が淡い光をまとう景色は重層的でこれもまた美しい。
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さっき行ってきたばかりだから、まだ心がホクホクしていて咀嚼し切れていない。また、天気や時間、季節を変えて行ってみよう。福井
松川ボックス(THE MIRROR)
東京都新宿区西早稲田 2-14-15
https://coubic.com/themirror
『福井典子の家』ーあたりまえを磨く滋味深い家ー
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