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年の瀬にオタクネタ... 床柱の「絞(しぼ)」は天然?人造?

こんにちは!アーキロイドの福井です。

12月初めに見学に伺った對龍山荘(タイリュウサンソウ)のブログ記事で、チラッと触れた聚遠亭(ジュオンテイ)の床柱(トコバシラ)について追加の学びが得られたので共有!

『北山杉の床柱が「天絞(テンシボ)」か「人絞(ジンシボ)」か?』

というご質問をいただいた。

まずは、「天絞(テンシボ)」と「人絞(ジンシボ)」の用語の確認。
天絞(テンシボ):天然絞り丸太。凹凸が自然にできる天然絞り丸太。
人絞(ジンシボ):人工(人造)絞り丸太。天絞を真似て、人工的に作られた絞り丸太。

私には全く分からなかったので、伝統的な知識が必要なものから新しい挑戦まで多岐に渡る建築設計を手がけていらっしゃるアーキヴィジョン広谷スタジオの広谷さんに聞いてみた!

聚遠亭(ジュオンテイ)の床柱は、
おそらく天然絞丸太(突然変異でしかできないので、とても貴重!)
え、突然変異でできるものなのですか…!

見分けたポイントは、
① 節がある
② 人工絞丸太は、絞りがもっと均一
③ 人工絞丸太は、簡単に手に入るので、柱の太さが細くなっていくものは使わない
とのことでした。

あえて目立つところに節を持って来ているように感じて撮った写真。
節で遊びつつ「天然物」という釘を刺しているようで、なんて大人なコミュニケーションなんだ。奥が深い・・・。

来年も浴びるほど建築を体験せねば…!とワクワクしかない誓いを立てる。福井


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