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雲南省のプーアル茶の最近の事情

こんにちは!アーキロイドの福井です。
先日、中国茶のお稽古で雲南省のプーアル茶を愉しむ機会に恵まれた。雲南省はプーアル茶の一大産地で、近年、世界的な人気の高まりとともに高騰している。有名産地の地名ともなれば、値段への影響は凄まじい。特に今年は値段が高く、先生は現状を確認するために4年ぶりに雲南省へ飛んだそう。

そこには、お茶の評価方法を知らない個人客が直接買い求め、いたずらに樹齢の古い木を求めるので高騰しているようだった。そして、植物の成長スピードより需要が増えたため、現代農業の洗礼なのか過剰な肥料と剪定が行われている実態がある。もちろん、香りや味などの品質は落ちていく。(きっと現地の人々は、自分達用に美味しいお茶を隠し育てているんだろうな。)

(雲南省のお茶の地図…!)

先生は、そんなお茶は扱えないと、さらに標高2000m級の山々から連なる地で暮らす少数民族の元へ行ってきたそう。そこには、経済活動はほとんどなく、必要な分だけ茶や植物を取り、ご飯どきに動物の命を頂く生活があったそう。

その少数民族のお茶をいただきながら、つい日本や建築業界についても思ってしまう。いい塩梅や価値の置き方とは。

その翌日、ギャラリーで居合わせた布の作家さんが、先週まで雲南省に布を見に行っていたという話をしてくれた。めちゃくちゃ都会で、市場の店の奥で埃を被っていたピカピカじゃない銅鍋を欲しがったら、不思議な顔をされたと笑っていた。観光客はチョロいと思われているのか。

最近、雲南省づいている私です。福井


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