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宇治の景色を思い出しながら「お茶壷道中」を読む

こんにちは!アーキロイドの福井です。
最近、「お茶壷道中(梶よう子)」という時代小説を読み始めた。

江戸時代のお茶壷道中とは、空の茶壷を江戸から宇治へ運び、宇治茶を茶壷に詰め江戸へ運ぶ行列のこと。百壺ほど運ばれるのだそう。一壷で大判1枚(120万円?)の価値に相当するものもあったと伝えられている。

茶壷の行列は、旗本や大名行列以上の格式を持ち、万が一お茶壷道中と遭遇してしまったら、大名家でも路傍に寄り、道を譲らなければならない。
万が一、茶葉を濡らす、壺を割ってしまうというようなことがあったら一大事だ。切腹ものになるかもしれない。それだけ、皆が常に気を張り詰めているのだ。お茶壷道中を終えたあと、ひと月の間休養を許されるとか。すごいミッションだ。

宇治から始まるこの小説を読みながら、宇治での心地よい一日を思い出す。
宇治橋通り商店街は、お茶を焙じる良い香りに包まれていた。平等院鳳凰堂を目指していたものの、川辺の美しさに惚れ惚れし、お茶のアイスクリームを食べてぼんやりしていたら時間が溶けた。福井


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