【港区】100年経っても変わらない。芝東照宮の大イチョウ
雨が降りしきる10月。東京タワーに行った後に普段は素通りしてしまう芝東照宮に行ってきました。
東照宮は徳川家康を祀っていて、有名なのは静岡の久能山東照宮、栃木の日光東照宮があり、現在でも130社あまりがあるそうです。
江戸時代には一時は500~700社あったとか。
明治維新によって徳川の世から明治の世に完全に変わり、徳川菩提寺であった増上寺とともに勢力は縮小。世の移り変わり栄枯衰勢ですね。
訪問時はコロナ禍真っ盛り、雨もあり人けはありませんでした。一見するとこじんまり、こざっぱりしていた神社でした。
明治初期 今より北側にも建物があります。
下の地図は大正時代の地図です。
現在のある芝公園は徳川霊廟あり、東照宮ありと徳川幕府時代は神聖な土地だったのが見てとれます。
小菅銅像は小菅 智淵(こすげ ともひろ)
陸軍の初代陸地測量部長
伊能忠敬の碑と近いところにあるのは、意図的なものと感じます。
大隈銅像は大隈重信です。
いずれの銅像も戦時中の金属供出で無くなりました。
大正8年の
「特別保護建造物集成」には戦災焼失前の本殿が載っています。
大正13年の
「東京府史蹟名勝天然記念物調査報告書(天然記念物老樹大木の調査)」
には徳川家光が植えたとつたえられる公孫樹が載っていました。
今の銀杏です。
大正13年は1924年ですので、写真から100年近く経っています。歴史を感じますね。
昭和20年(1945年)5月25日の東京大空襲によって銀杏の木と徳川家康の木像をのこしてすべて焼失してしまいました。
芝東照宮訪問後、娘は雨の中、芝公園の広場の滑り台に走っていき、雨だし濡れているからやめといたほうがいいよと声掛けをするも、
「いいよ。」
といって濡れている滑り台をすべる。
一回でパンツまで濡れてトイレで着替えました。すると
「ちこくやま、やあやあやあ!!」
と叫びだしたのです。
一体何なの?といっても
「ちこくやま!やあやあやあ!!」
と絶叫。
雨でテンションが上がっていたのでしょうね。
ちこくやまは「となりのトトロ」の七国山の事のようです。
やあやあやあはわかりません。なにか乗り移ったのか。
「ちこくやま!やあやあやあ!!」
2人で雨の中、大声で言いながら芝公園駅に向かいました。
そんな思い出の残る芝東照宮でした。