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『SNSの哲学:リアルとオンラインのあいだ』戸谷洋志(2023)

【本の紹介】多くの人が日常的にSNSを使っている一方、SNSによって疲れたり、不安になったり、言葉によって傷つく人がいたりといった問題も出てきています。その原因は何でしょうか。一度立ち止まって考える本。

SNSを題材に哲学してみる?

哲学と聞くととても難しいことをするような気がしてしまいますが、この本では、ちょっと立ち止まって考えて見ようというスタンスで、哲学の入門として、きっかけとして読むものとして、とてもやさしい本でした。

SNSのわな

知らず知らずのうちに、自分にあった商品や情報をすすめてくるという件は少し恐怖を感じました。無意識に、さほど気に留めることなくなんとなくSNSを見ているうちにどんどん分析されて静かに誘導されていくと思うと、とても恐ろしいです。

SNSは不特定多数に届く

自分が発信したものが、世界的なネットワークによって多くの人に届くことは、SNSの便利な点ではありますが、身内のノリで発信したものがあらぬ誤解を受けて問題になる可能性も秘めています。投稿前によく考えて、SNSを使いこなしたいものです。こうしてNOTEを書く時もそうです。気をつけたいと改めて思いました。

こんな人にオススメ

  • SNS初心者(特に普段『X』を使っている人)

  • 今までに哲学というものにほとんど触れたことにない人

  • SNSに依存気味の人

(補足)10代以上のすべての人を対象としたシリーズの1冊ではありますが、この本に関しては、10代向きかなと感じました。また、様々なSNSがありますが、この本では主に『X』と『Instagram』について書かれています。

今回の本


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