Arai Nami

ゆとり世代★ いろんなジャンルの本を読む。 書く練習中。

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マガジン

  • 2024年7・8月の読書

  • カナダワーホリの思い出

    私のカナダのトロントでの1年間のワーキングホリデーをざっくりまとめています。

  • 2024年6月の読書

    6月に読んだ本とその感想のまとめ

  • 香港旅行(2024年6月)まとめ

    香港旅行記全5回をまとめました。これから行く方の参考になれば。

最近の記事

『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』菊地高弘(2019)|読書感想文

【本の紹介】10年間、県大会の初戦ですら突破することができなかった田舎の県立高校が、数々の困難を乗り越え、甲子園に出場するまでの軌跡。 チーム作り、環境づくりは1日にして成らず 野球とは縁のない人生を送ってきたので、野球のチーム作りがこんなにも時間がかかる大変なものだとは知りませんでした。人数を揃えることから始まり、いい選手を集めること、練習環境を整え練習すること、そしてたくさん練習して強くなること。環境を整えるには学校だけでなくいろいろな人を巻き込んでサポートしてもらう

    • 『大人も知らない科学のふしぎ』(2024)朝日新聞科学みらい部|読書感想文

      【本の紹介】朝日新聞beの連載から厳選された記事、読者から寄せされた身近な科学の疑問を図付きでわかりやすく丁寧に解説。知れば知るほどもっと知りたくなる? 世界は不思議であふれている この本は、「そうだったんだ」であふれていました。科学と聞くと身構えてしまう人もいるかも知れませんが、話題は、体に関すること、生き物のこと、天気や宇宙のことなど多岐にわたっていて、身近なところに疑問や不思議なことがたくさんあることが分かります。科学で説明できることばかりではなく実はまだ科学では解

      • 『スマホ失明』川本晃司(2022)|読書感想文

        【本の紹介】 スマホやタブレットが普及した今、多くの人特に子どもたちが、強度の近視そして失明のリスクにさらされている。眼科医である著者による失明までのメカニズム解説と今できる対策の紹介。 なんとなくでは対策できない スマホが目に悪いのはなんとなく感じていたけれど、今まで特に対策を取らず、なんとなくスマホを見続けていました。この本では、子どもはもちろん、大人も視力が落ちることがあること、失明することでどれだけ生活が大変になるのかなどが詳しく説明されていました。スマホを見続け

        • 『逃げまくった文豪たち 嫌なことがあったら逃げていいよ』真山知幸(2023)|読書感想文

          【本の紹介】 仕事や借金、家族や女性、文豪と言われる人たちは、いろんなものから逃げまくっていた。その技術は時に華麗に時に泥臭く。お堅いイメージのある文豪の意外な一面やとんでもエピソード。 人生さまざま 文豪と言われる人の生きた時代は、戦争で疎開したり、学校制度が異なっていたり、貨幣の価値が違っていたりと今とは全然違っているように見えました。でも、人々が生きていくのに必要なものは変わらないものが多いし、悩みや問題は今と変わリませんでした。だから、文豪たちのエピソードは想像や

        • 『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』菊地高弘(2019)|読書感想文

        • 『大人も知らない科学のふしぎ』(2024)朝日新聞科学みらい部|読書感想文

        • 『スマホ失明』川本晃司(2022)|読書感想文

        • 『逃げまくった文豪たち 嫌なことがあったら逃げていいよ』真山知幸(2023)|読書感想文

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          5本

        記事

          自分の声を聞く、自分を大切にする (読書感想文)

          今回の本は、『周りを優先し過ぎるお疲れママのためのご自愛レッスン』長谷静香(2023)です。家族のため、周りの人のため、毎日頑張っているお母さんたちに向けて、自分のことを大切にする方法を教えてくれます。もちろん、ママでなくても子育てや人間関係に悩むすべての人にヒントをくれます。  自分を大切にする、ご自愛とは 自分を大切にしてもいいのか、自分を大切にするとはどういうことなのか、どうすればいいのか、この本では心理学も交えながらその重要性や具体的に目指すところ、ご自愛のための

          自分の声を聞く、自分を大切にする (読書感想文)

          『SNSの哲学:リアルとオンラインのあいだ』戸谷洋志(2023)

          【本の紹介】多くの人が日常的にSNSを使っている一方、SNSによって疲れたり、不安になったり、言葉によって傷つく人がいたりといった問題も出てきています。その原因は何でしょうか。一度立ち止まって考える本。 SNSを題材に哲学してみる? 哲学と聞くととても難しいことをするような気がしてしまいますが、この本では、ちょっと立ち止まって考えて見ようというスタンスで、哲学の入門として、きっかけとして読むものとして、とてもやさしい本でした。 SNSのわな 知らず知らずのうちに、自分

          『SNSの哲学:リアルとオンラインのあいだ』戸谷洋志(2023)

          『隣の国の人々と出会う:韓国語と日本語のあいだ』斉藤真理子(2024)|読書感想文

          【本の紹介】 韓国語の翻訳家である作者が、翻訳をしていて感じていること、韓国での経験や韓国語をめぐるあれこれ。 韓国語に本当に出会う 皆さんは韓国語を学んだことがありますか。私は何度か挑戦したことがありますが、いつもハングルをなんとなく覚えるところで終わってしまいます。この本ではハングルの成り立ちや音、意味、韓国語がたどって来た運命、韓国語が韓国人にとってどのようなものか紹介されていました。思っていたよりも奥深い世界で、なんとなく日本語に似ている言語だな程度に思っていたの

          『隣の国の人々と出会う:韓国語と日本語のあいだ』斉藤真理子(2024)|読書感想文

          『鮎師』夢枕獏(1992)|読書感想文

          【本の紹介】 主人公がいつもの川で鮎釣りをしている時に出会った初老の男性。彼が言うには、この川には誰も見たことのないような巨大な鮎がいるらしい。やがて二人はその鮎を狂ったように追い始める。 感想鮎釣りの世界をのぞく 身近に釣りをする人がいないので、釣りは、特に川での釣りは、じっと釣り糸を垂らしていて、運が良ければ何かの魚が釣れるくらいのとても退屈なものだと思っていました。しかし、魚によって仕掛けを変えたり、ポジション取りの駆け引きがあったり、川や魚の種類によって時期や釣り

          『鮎師』夢枕獏(1992)|読書感想文

          「食べない」という選択をして感じたこと①|体験記

          突然ですが、8月いっぱい、1日の食事の回数を減らして生活していました。その体験記です。個人的かつ少し暗い話にはなりますがよかったらお付き合いください。 食事の回数を減らした生活を始めたきっかけはストレスです。家族との問題や、仕事のことなど、うまく行かないことが重なってしまい食事を取ることが億劫になってしまいました。もともと、食にあまり関心がなかったこともあり食事を抜くという選択になりました。この1ヶ月間は、仕事が休みで1日中なにも食べないこともあったし、猛烈にお腹が空いて3

          「食べない」という選択をして感じたこと①|体験記

          『森は知っている』吉田修一(2017)|読書感想文

          【本の紹介】 産業スパイ、鷹野の高校時代の仕事をたんたんとこなす日々や仲間であり親友の柳の失踪。誰が敵で誰が味方なのか。 鷹野の幼少期 身寄りがなく、戸籍も持たないからこそ産業スパイとなった鷹野であるが、その幼少期は、読んでいるだけでも辛くなってしまうようなものでした。保育の仕事をしている身としては特に。精神的虐待にはなるのかも知れないですが、虐待の描写が苦手な人はもしかしたら注意が必要かも知れません。 川の流れのように 川は好きですか?私は、今住んでいるところは2

          『森は知っている』吉田修一(2017)|読書感想文

          『深夜特急1香港・マカオ』沢木耕太郎|読書感想文

          インドからイギリスへ陸路で行かんと思い立った著者は、いろいろなハプニングに遭いながら旅をします。旅に憧れた人なら一度は触れたことのあるであろう名著、深夜特急シリーズの第1弾。 旅とお金 旅の準備として、必要なだけの資金を準備することは大切ですよね。旅の途中、外国では特に何が起こるかわからないですし。私は心配性なので、日本で支払いが事前にできるものはすべて済ませた上で、余裕を持って資金を準備しますが、これから、未知の世界に向かってちょっと無謀な挑戦をしようとする人はどうなの

          『深夜特急1香港・マカオ』沢木耕太郎|読書感想文

          『変身』フランツ・カフカ(1952)|読書感想文

          読書は好きですが、文豪の作品となると身構えてしまいます。この本もやっと読むことが出来ました。 【本の紹介】朝目が覚めると見える世界が変わっていた。いや、自分自身が変化していたのだ。やがてそのことは家族に知れ渡り、誰が世話をするのか、収入の柱がなくなって、これからどうするのか、家族は大慌て。主人公や家族にはどんな運命が待ち受けているのだろうか。 冷静に 有名な、冒頭で主人公は虫に変身していますが、皆さんは何に変身していると思いますか。私はずっとアノ虫だと思っていました。読

          『変身』フランツ・カフカ(1952)|読書感想文

          世界はもっと!ほしいモノにあふれてる2(2021)|読書感想文

          【本の紹介】 素敵なものを追い求めて海外へ。バイヤーたちについていくてそこにはディープな世界が。NHKで放送中の番組から厳選エピソードを書籍化。第2弾の今回は、イギリスの郷土菓子、ベツレヘムのボタン、フィンランドの食器、香港とオーストラリアのオパール、パリのメガネ、イタリアのワイン、お目当てのものは見つかるでしょうか。 感想未知の世界へ 最初の章は、イギリスの郷土菓子探訪でした。郷土菓子というと、国内旅行をした時にお土産に買って帰るものというイメージがあったけれど、外国で

          世界はもっと!ほしいモノにあふれてる2(2021)|読書感想文

          『面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ』稲垣栄洋(2023)|読書感想文

          【本の紹介】 夏の今の時期、庭に伸び放題で私達を悩ませる雑草ですが、よく見ると個性豊かで、生き延びるためそれぞれ異なる戦略をとっていることが分かります。もしかしたら人間にも役に立つ知恵が隠されているかも。 感想お花畑の正体 春になると一斉に咲いて黄色の絨毯をつくる菜の花。私の近所では川岸に咲いていることがほとんどなので、てっきり、景観のためにわざわざ群生させているのかと思っていました。しかし、この本によると群生するのは虫に花粉を運んでもらうためだそうです。群生しないと上手

          『面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ』稲垣栄洋(2023)|読書感想文

          カナダワーホリの思い出④旅の終わり〈終〉

          お久しぶりです。これが終わったら本の感想に戻ります。カナダワーホリは、貴重な体験ではあったけれど、時間がたってしまったので、結構思い出せないことがたくさん。ワーホリは、本当に十人十色の経験です。他の人はもっとうまくやっていると思いますがよかったら。 旅行 トロントでは、幸運にも少し貯金をすることが出来ました。そのお金で、キューバに行くことにしました。なぜキューバかというと、トロントからキューバは飛行機で3時間ととても近く、バケーションの行き先としても人気だからです。一緒に

          カナダワーホリの思い出④旅の終わり〈終〉

          カナダワーホリの思い出③トロントでできること

          こんにちは。カナダといえば、2010年に冬季オリンピックが行われたバンクーバーや赤毛のアンのプリンスエドワード島が有名ですが、最大の都市はトロントで、首都はオタワです。私は、田舎者なので都会に憧れてトロントに行きました。 スポーツ観戦 トロントは街の中心にドームとアリーナがあって、一年を通してスポーツ観戦やコンサートを楽しむことが出来ます。トロントからはMLB(野球)にはブルージェイズ、NHL(アイスホッケー)にはメープルリーフス、NBA(バスケットボール)にはラプターズ

          カナダワーホリの思い出③トロントでできること