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落ち葉‥‥【詩 短歌 都々逸 川柳】


枯れ葉がはらりと小枝を離れ
濡れた歩道に舞い降りた

足でそっと退けようとして
靴の爪先で引っ掻けた

歩道にしがみつく濡れ落ち葉は
何度退けても動かない

少し動いてまた張り付いて
濡れた歩道にしがみつく

銀杏の枯れ葉の濡れ落ち葉

いつの間にかムキになり
靴で取れない濡れ落ち葉なら
指でつまんで歩道から引き剥がした

やっと取れてスッキリするはずだったのに

私の心の奥底の
拭いきれない蟠りが憎らし気に

ニヤリと笑って私の心にしがみつく

濡れた銀杏の落ち葉のように

つまんで取れない蟠り

引き剥がせない蟠り

掃いて捨てられぬ蟠り

心の中の手の届かない蟠りは

今も時々心にまとわりつく…


   安桜芙美乃



短歌 三首

生きながら思い通らぬものと知り意思無き雲の行く末を見て


病伏せ無くしたものの虚しさに生かされる身の想い哀しく


気晴らしに空を見上げて目についた落ちる枯れ葉に重ねる想い


川柳

色付いた木の葉に想う世の定め


都々逸

心燻る 私の思い
退かぬ避けぬの 濡れ落ち葉

掃いて捨てても 落ち葉はたまる
濡れてなおさら ためる息


秋思に憂う今の気持ちを書きとめました。

いつもご訪問ありがとうございます。

また来てね♪(@^^)/~~~

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