子どもの“お口ぽかん”は自然治癒が難しい…全国400万人に可能性 その予防法を研究者に聞いた
“お口ぽかん”に潜む3つのリスク…歯並び悪く・虫歯や歯周病・風邪引きやすくなる 3人に1人が口唇閉鎖不全症
あなたの身近にいつも口を“ぽかん”と開けている子どもはいないだろうか?
マスクをしていると、気づかないうちに口だけで息を吸ったり吐いたりする口呼吸になってしまっている人もいるかもしれない。
口呼吸ばかりでいつも口が開いてぽかんとしている状態は、口唇閉鎖不全症(こうしんへいさふぜんしょう)という病気の可能性がある。
特に子供の「お口ぽかん」は注意が必要で、放置しておくと歯並びや姿勢などさまざまな悪影響が出てくるおそれがあるそうだ。
このような状態は「お口ぽかん」とも呼ばれ、健康な口の発達に深刻な悪影響を及ぼす恐れがあるとされている。
そのような中で、このほど初の全国調査が行われ、日本人の子どもの有病率が約3割あることが判明したのだ。この研究成果は今年1月に国際学術雑誌に掲載されている。
なお、「お口ぽかん」とは専門用語で「口唇閉鎖不全」と言う。
子どもの約3人に1人…口呼吸のリスク
何かに集中して、ついつい、ぽか~んとしてしまうことはよくある光景だが、「お口ぽかん」は、乾燥するこれからの季節は特に要注意で、子どもも大人にも「3つのリスク」がある。
柔らかい食べ物が増えたこともあり、子どもの噛む回数は減ってしまっているといいます。
ガムを使って噛む力をチェックしたり、お口がぽかんとしないために、どうすれば良いのか?
子どもたちも真剣に話を聞いていましたが、徐々に口が開き気味になっています。
ちょっと気がつくとお口空いちゃってるなと・・・。
気づいて、閉じる子どももいました。
テレビを見てるときとか、集中してると口が開いてしまうことがあります。
寝てる時、子どもの方を見ると、ちょっと(口が)開いてる時はあるかも。
もう一度
この「お口ぽかん」には、実は、3つの危険が潜んでいるそうです。
1.お口ぽかんは最初に歯並びが悪くなるリスク
2.口呼吸をすることによって虫歯や歯周病が増悪するリスク、
3.口呼吸によってウイルスや細菌などが入りやすくなり、風邪などにかかり
やすくなるリスクがあります。
日本人の子どもの30.7%(約3人に1人)に、この症状がみられるそうです。
デメリット)
1.歯並びです。お口ぽかん状態だと歯を外側から内側に抑える力が無くなる
ため、前歯が出やすくなるといいます。
2・虫歯リスクです。口の中は唾液で濡れていることで、虫歯から守られて
います。口が開いて乾燥すると、細菌が増殖しやすくなるのです。
3.今の季節に心配なのが風邪などウイルスへの感染です。
口から直接、細菌が入ることで感染へのリスクが高まります。
注意する点)
日常生活でお子さんがテレビ見ている時とか、YouTubeを見ている時などに
お口が開いていないかっていう目を配る。
お口をしっかり動かしたり、口がポカンってなってたら、「なってるよ」って教えてあげようかなって思います。
虫歯になっちゃうの?
なっちゃうんだって。大変!お口閉じないと。
お口開けたら?
お口ぽかんとしてたら、閉じた方がいいんだって。
指導する。
大人にも…対策は「吹き戻し」や「ストローぶくぶく」
実は、大人でも注意が必要です。
例えば、ご飯を食べる時にくちゃくちゃと音が出る、食べこぼす、いびきをかく、これらがある場合は筋肉が弱っている可能性があります。
虫歯や感染症のリスクが高まるということです。
その中で子どものお口ぽかんの予防法として良いのが「吹き戻し」です。
口の周りの筋肉を鍛えるのに有用なんだそうです。吹き戻しを数回やっただけで、口周りの筋肉が鍛えられる感じがします。
もう一つ、ストローでブクブクするのも、予防には効果的だということです。
何事にも早めの対策を心がけましょう!!
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