雨の日、傘を忘れて出会うもの
午後から雨、という予報であったのに傘を忘れてしまった。
濡れてもさほど気にしない方だが、あんまり濡れていると周りが気にするので、駅までの道を早足で歩く。
そうすると、早速周りから気にされた。
前から歩いて来たお兄さんが
「お姉さん傘ないの? 貸すよ、貸す。俺すぐそこだから!」と言ってくれる。
立ち止まって、お兄さんどこの人ですか?どこそこです、じゃあ今度返しに行きます。いいよ別に。いえ、ちゃんと伺います、ありがとうございます。で後日なんか簡単なお菓子を添えて傘を返しに