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#ネタバレ 映画「マジェスティック」〈2001年〉

「マジェスティック」〈2001年〉
https://eiga.com/movie/1118/photo/
2001年作品
ひとひねり
2002/6/26 20:16 by 未登録ユーザ さくらんぼ


( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

主人公の脚本家がいる。

彼は外圧にシナリオを変更させられる。

そして、赤狩りにより証言を強要され、有罪の危機におちいる。

これらのエピソードで映画はアイデンティティーについて語る。もっと自分の主義主張を持ちなさいと。

そんな主人公が記憶を失い(これもまたアイデンティティーの喪失)、見知らぬ町で別人と間違えられる。

その町は沢山の出征兵士を出し、異例なほどの戦死者を出していた。

そのため、時間が止まったかのような静かな悲しみに今でも包まれている。

この町の悲しみと冒頭のエピソードには、どのような関係が有るのだろうか。

赤狩りと戦争、どちらも国家の行為である。

映画は、たとえ国家の行為であっても妄信せず、もう一度自分の頭で考えてみなさいと言っているのか。

一見、町の住民が英雄(帰還兵)として戻ってきた戦意高揚映画のスタイルをとっていても、アイデンティティー表現のシンボルである映画館が、廃墟状態で町に有ったところを見ると、兵士を送り出した事は、妄信だったと言う事になりはしないか。

これはもしかしたら一級の反戦映画なのかも知れない。

確信は持てないけれど。

追記 2022.10.4 ( お借りした画像は )

キーワード「アイデンティティー」でご縁がありました。遠くに緑も見えて、なんとなく落ち着く風景ですね。私の旧家もこのような古い木造でした。古くなったので表をトタンで補強したりして、そして、そのトタンも錆びてきて・・・。無加工です。ありがとうございました。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)



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