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書き下ろし小説

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蒼月海里のきまぐれ書き下ろし小説。
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記事一覧

【咎人の刻印】食欲の秋 特別掌編

掌編 切り裂きジャックとカインと食欲の秋  十月も半ばを過ぎた頃であった。目を覚ました神…

蒼月海里
2年前
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【咎人の刻印】夏休み 特別掌編

《作品紹介》 『咎人の刻印』は小学館文庫より刊行。 主人公の神無は、愛を探すゆえに殺人を繰…

蒼月海里
3年前
82

【咎人の刻印】七夕 特別掌編

《作品紹介》 『咎人の刻印』は小学館文庫より刊行。 主人公の神無は、愛を探すゆえに殺人を繰…

蒼月海里
3年前
85

【咎人の刻印】Mikage Birthday SS

《作品紹介》 『咎人の刻印』は小学館文庫より刊行。 主人公の神無は、愛を探すゆえに殺人を繰…

蒼月海里
3年前
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【東京地下迷宮街】地下のジャンク屋さん【短編小説】

 東京都心には、巨大な地下迷宮があるという。  しかも、その迷宮にはたくさんの人が生活を…

蒼月海里
3年前
38

【東京地下迷宮街】赤子を喰らう蛇【短編小説】

 東京の地下には、《何か》がいる――。  女は、泣いている赤子を抱きながら走っていた。 …

蒼月海里
3年前
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【東京地下迷宮街】地下のおばけさん【短編小説】

 ツグミという少女の友人の知り合いが、行方不明になったらしい。  ネット上でも、同僚の知り合いや、兄弟の友人の知人が行方不明になったという話が散見された。共通するのは、彼らは地下鉄に乗って何処かに行こうとしていたことだった。  ツグミの秘密基地は、迷宮のような地下世界に繋がっていた。それは何処までも続いていて、人ならざるものが蠢いているということをツグミは知っていた。 「みんな、何処に行ったんだろうね」  なんとなしに呟きながら、ツグミは今日も錆びついた梯子を下り、延々と

【東京地下迷宮街】虎を諭す居酒屋【短編小説】

 東京の地下には、《何か》がある――。  延々と続く下り階段を降りると、提灯の灯りが私を…

蒼月海里
4年前
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オリジナル企画『東京地下迷宮街』始動

東京の地下には”ナニか”ある。 そう思ったことはありませんか? 現代社会から逃れた人や物が…

蒼月海里
4年前
80

【咎人の刻印】クリスマス 特別掌編

《作品紹介》 『咎人の刻印』は小学館文庫より刊行。 主人公の神無は、愛を探すゆえに殺人を繰…

蒼月海里
4年前
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【咎人の刻印】ハロウィン 特別掌編

《作品紹介》 『咎人の刻印』は小学館文庫より刊行。 主人公の神無は、愛を探すゆえに殺人を繰…

蒼月海里
4年前
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【短編小説】ひまわり畑

 祖父の家の裏には、ひまわり畑があった。  毎年、夏になると家族で祖父の家に行った。  …

蒼月海里
4年前
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【咎人の刻印】夏休み 特別掌編

《作品紹介》 『咎人の刻印』は小学館文庫より刊行。 主人公の神無は、愛を探すゆえに殺人を繰…

蒼月海里
4年前
81

【咎人の刻印】Kanna Birthday SS

《作品紹介》 『咎人の刻印』は小学館文庫より刊行。 主人公の神無は、愛を探すゆえに殺人を繰り返し、「令和の切り裂きジャック」と呼ばれていた。彼は美貌の吸血鬼である御影に拾われ、贖罪の道を歩み出す。現代の池袋が舞台のダークファンタジー小説。 8/5にシリーズ2巻『咎人の刻印 ジャック・ザ・リッパー・ファントム』が刊行予定。 †掌編† 切り裂きジャックの誕生日  神無が起床して部屋を出ると、廊下に御影が立っていた。 「誕生日おめでとう、神無君」  白い髪に白い肌、血のように赤い