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(小説)交響曲第5番

一日一章で連載投稿します。23章の連載になりますので、よかったらお付き合い下さい。

殺人未遂で逃げ東京下町に流れ着いた少年の旅路と、淡い恋の行方。

(あらすじ)

北の寂れた港町で暮らす、あしたのジョーが好きな少年保雄は、風俗で働くシングルマザーの由雪に育てられ、いつも孤独な夜を過ごしていた。ある晩由雪が自宅のアパートで男に殺されそうになるのを必死で止めようとして、包丁で男の背中を刺してしまう。焦った由雪の言に従い保雄は逃亡し、東京の下町に流れ着く。野宿暮らしだったが、親切な鯛焼き屋さん、鯛焼き喫茶林屋が面倒を見てくれた。保雄は林屋の娘紀子に恋をするが、立場上告白など出来ない。やがて保雄は林屋を出て働き出し、山谷で暮らすようになる。紀子も自分を好きだと分かり、保雄は真剣に付き合おうとするが……。昭和の時代の、少年の日の淡くはかない恋物語。

あらすじ

#恋愛 #純愛 #あしたのジョー #山谷 #昭和 #マーラー

《本文》

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