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アオラのワインのこと

アオラで扱っているワインは、自然派、ナチュラルワインと呼ばれているものが多いです。
どこからどこまでを自然派ワインと呼ぶかという定義は実は曖昧です。
化学肥料や農薬を使わない(もしくは極力使わない)、収穫は人の手で醸造にも添加物を加えず(亜硫酸塩は最低限使用する場合もあり)、基本的には自然のまま作られたワインだと思ってもらえればよいかと僕は考えています。

そんな作り方をすれば手間暇かかるわけでは農薬や化学肥料を使って機械化した製法で作ったワインに比べて、価格は少し高めになります。
アオラではグラス一杯を1000円前後で提供しています。
スーパーマーケットでは1000円代でそれなりに美味しいワインもたくさん売っていますよね。
そう考えると日常に飲むワインとしては少しお値段が張るのかなとは思います。
でもやっぱりアオラでは少々高いとしても自然派ワインを中心に提供していきたいと思っています。

それは何故?というのが本題です。

まずはシンプルに自然派ワインには僕の好みの味わいのものが多いということ。
現代って調味料は控えめにし素材の味を活かすことが好まれていると思います。
僕の料理もシンプルで美味しいことを目指して作っています。
ぶどうを自然のままに醸造する自然派ワインはそんなシンプルな味わいの料理に相性が良いと思っています。

次に作り手ごとによる個性豊かな味わいのワインが多いということ。
型にハマっていないワインに出会えるということ。
同じ種のブドウだとしても、自然のままに育てればその土地の気候、土壌、環境、育成を手伝う人などのことが大きく影響するんですね。
そうして自然に任せた結果、個性豊かなワインたちが自然派ワインには多いんです。
そして自然任せな故に完璧ではない味わいもあったりするけど、それも愛嬌に感じられる面白さがあります。

そして味には直接に関係はないけど、面白いデザインのラベルが多いと言うこと。見ていて飽きないです。飲んだあとも飾りたくなります。

自然のままの環境に負荷をかけない農法というのはとても現代的だと思うし、それをサポートしたい、という想いもあります。
こういうことってほぼ同じことがクラフトビールにも言えます。
クラフトビールについてはまた後日に書きたいと思います。

アオラはほんのちょっとの贅沢な時間のために美味しいワインを飲める近所の場所でありたいと思っています。


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