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憂世で生きる智慧

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楽しき時は楽しく、楽しからざる時も楽しく(日々是好日) 生きとし生けるものが幸せでありますように。 #憂世で生きる智慧 #仏教 #学び #最近の学び #気づき #日々の気づき #…
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青樹謙慈(アオキケンヂ)自己紹介

Noterのみなさま、こんにちわ。アオキケンヂと申します。 先日(2024年5月初頭)からnoteを始めてみました。 『憂世で生きる智慧(うきよでいきるちえ)』を執筆しています。 自己紹介極めて内向的で人見知りが激しいです。 世渡りが下手で、社会性がないことは自覚しています。 敏感で感受性が強く、いろんなことが気になります。 誰かのちょっとした発言(文章)、言葉づかいにも敏感に反応して、いつももやもやしていました。それで、そのもやもや感を、チラシの裏になぐり書きして言語化し

ユダヤの智慧:タルムードの教え/格言・金言・名言【憂世で生きる智慧】

タルムードの教えは、実に多くの人生の指針や深い知恵を提供してくれる。ここでは、これらの教えをいくつかのカテゴリに分けて、現代の私たちにも響く形で整理してみよう。 1. 知識と学びの重要性 タルムードは、知識を人生の中で最も大切な財産と位置付けている。なぜなら、他者が奪うことができない唯一のものだからだ。次のような教えがある: 「知識は奪われない」: 財産や地位は時に消え去るが、学んだことは永久に残る。 「学び続けることの大切さ」: 一日勉強を怠ると、取り戻すのに二倍の

禅/大乗仏教【仏教の基礎知識20】

日本でよく知られている禅宗には二つの主要な宗派がある。その一つである曹洞宗は、座禅を中心とした修行を行うが、もう一方の臨済宗は公案や禅問答を含むため、理解が難しいとされることが多い。これから、「禅の悟り」や「喝」の意味について解説する。 臨済宗臨済の人物像 臨済義玄は、中国唐代の禅僧であり、臨済宗の開祖。当初は経典を学んでいたが、心の安らぎを得ることができず、禅の道に転じて黄檗希運の門に入る。そこでの厳しい修行を経て、大きな疑問に直面した後、大愚に師事し、その一言で悟りを

如来蔵思想/大乗仏教【仏教の基礎知識19】

法華経 仏教における三乗の教説は、伝統的に異なる救済の道として理解されてきた。すなわち、菩薩乗(大乗)は仏を目指し、声聞乗と独覚乗はそれぞれ阿羅漢と独覚を目指すとされる。しかし、『法華経』はこれらの三乗を方便とし、究極的な真理として一乗を説く。この転換は、仏教の解釈における重要なパラダイムシフトであり、すべての修行者は最終的に仏に至るという普遍的な救済観を提示する。 まず、三乗の伝統的な役割を再検討する。声聞乗と独覚乗は、自利的な悟りを目指す道と見なされ、そのために各々が仏

唯識説/大乗仏教【仏教の基礎知識18】

サーンキヤ学派の諸原理 八識とサーンキヤ哲学諸原理対応 チッタ(Citta)⇒アラヤ識(阿頼耶識) チッタはサンスクリット語で「心」を意味する言葉で、非常に広い意味を持つ。仏教やヨーガでは、心の活動全般を指す。この「チッタ」が仏教の阿頼耶識(あらやしき)に対応するという考え方がある。阿頼耶識は、八識説における最も根本的な意識で、過去の経験や業(カルマ)を蓄える倉庫のようなものであり、すべての意識の根源とされる。 アハンカーラ(Ahaṃkāra)⇒末那識(まなしき) 我執:

般若心経03/大乗仏教【仏教の基礎知識17】

尾題:これが般若波羅蜜多のマントラである 五蘊皆空 原典では色と空の関係を、 Ⅰ「色性是空 空性是色」 Ⅱ「色不異空 空不異色」 Ⅲ「色即是空 空即是色」の三段に分けて解説してある。 しかし玄奘はⅡとⅢの二段に省略した。(中村元) 【漢訳本文】舎利子、色不異空、空不異色、色即是空、空即是色、受想行識、亦復如是。 【読み下し】舎利子よ。色は空に異ならず、空は色に異ならず。色すなわちこれ空、空すなわちこれ色なり。受想行識も、またまたかくのごとし。 「色不異空、空不異色」と

般若心経02/大乗仏教【仏教の基礎知識16】

霊性を否定したる宗教はありえない カルマに法則はない 神の定義が明確でないと明確に伝えることができない。例えば、天界を統べる存在や、この世界で言うところの大統領や権力持つような高位の神々、絶対者がいる。これらの存在があるからこそ、カルマ(業)の概念が成立するのであって彼らなしではカルマの法則は成り立たない。 カルマ自体は単なる記録であり、それ自体では因果は働かない。裁く者がいるからこそ、カルマが作用する。ちょうど裁判所がなければ法が無意味になるのと同じだ。カルマは、過去

般若心経01/大乗仏教【仏教の基礎知識15】

苦の根源(無明) 私たちは、この世界の外側の価値や地位を追い求め、それによって幸せになれると考えている。しかし、この外的な価値を追求している限り、どれだけ上に行こうが下に行こうが、一度その場所に身を置いたら、内情は同じだ。誰もが自分の置かれた状況の中で、苦しみと戦っているのだ。 そして、とにかく「上」へ上がり、それらの目標に到達さえすれば、幸せになれるのではないかという期待を捨てきれずに、私たちは自分の今までの生き方を続けている。しかし、その期待は常に裏切られるのだ。 ブ

【スティーブ・ジョブズの名言】ドグマに囚われるな【憂世で生きる智慧】

Apple創業者スティーブン・ジョブズ (Steven Paul Jobs)のこころに響く名言を紹介します。 スティーブ・ジョブズ/スタンフォード大学での卒業式スピーチより あなたの時間は限られている。 他の誰かの人生を生きるような無駄な時間を過ごしてはならない。 他の人達の思考に人生を左右されるようなドグマの罠に陥ってはいけない。 他人の意見という雑音に自分自身の内なる声をかき消されないようにしよう。 そして最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ

中観派の分裂/大乗仏教【仏教の基礎知識14】

中期中観派と後期中観派ディグナーカ・ダルマキールティ・シャーンタラクシタ 中期中観派は、ナーガールジュナの思想を論理学や認識論を通じて強力に弁護しようとした仏教の学派である。ナーガールジュナの主張は、すべての現象が「空」であり、本質的な実体を持たないというものである。この難解な思想を他者に納得させるため、中期中観派の僧侶たちは高度な論理学と認識論を駆使し、彼の教えを理論的に説明し、正当性を主張した。 しかし、後期中観派になると、論理学と認識論だけではナーガールジュナの思想

中論03:四句否定/大乗仏教【仏教の基礎知識13】

四句否定・テトラレンマ言葉の使い方にはいろいろな問題がある。特に、ナーガールジュナや中観派と呼ばれる仏教徒たちの言葉の使い方は、一般の人には理解しにくいことが多い。その中でも、「四句否定(テトラレンマ)」という概念がある。これは論理学的には意味をなさないが、仏教やインド哲学の本質に関わるもので、これを理解することで言葉の問題の難しさをある程度解明できる。 彼らの言葉の使い方と、数学や物理学のような厳密な論理の世界での言葉の使い方には大きな違いがある。論理の世界では、言葉は

中論02/大乗仏教【仏教の基礎知識12】

最高の真実永遠の本体(自性・スワバーヴァ)=幽体 滅しもせず、生じもせず、断絶もせず、恒常でもなく、単一でもなく、複数でもなく、来たりもせず、去りもしない依存性(縁起)は、ことばの虚構を超越し、至福なるものであるとブッダは説いた。その説法者の中の最上なる人を私は礼拝する。(礼拝の詩頌)(p51) 「依存性」とここに思いきって意訳したことばは、ものが必ず原因によって生起することを意味する。ものが原因・条件によって生じることであるから因果関係と理解すれば、原意に近い。(p52

優しい人間の定義/慈しみは育てるべきもの【スマナサーラ長老のお話】

ライオンは獲物を食べた後は攻撃しない。人間も心に余裕があると攻撃的にならない。逆に、心に余裕がない時に攻撃態勢になる。本当の慈悲は逆境にある時にこそ試される。 優しさは育てるべきものであり、理解しにくい。心は自己中心的であり、他者を助けるのは心が刺激を受けるからだ。仏教ではこれを「孤独」と呼ぶ。心の役割は自己生存であり、慈悲を育むための新しい考え方を心に植え付ける必要がある。 調子が良い時の優しさは、心が十分に満足している状態だが、これは慈悲とは異なる。例えば、熊がお腹い

中論01/大乗仏教【仏教の基礎知識11】

帰敬偈ここでいう、戯論とは言語的多元化・言語的な多様性・概念化という心の働きのこと。 もろもろの戯論を滅す ⇒ 思考が静まり、沈黙している状態。 『中論』を読んで理解できる人はほとんどいない。八千頌般若経も同様で、普通に読んでも理解するのは難しい。これらの経典には、人間の論理では理解しがたいことが書かれている。人間の頭脳は自然に論理的思考をするようにできており、文章を読む際にも自然と論理的に読もうとする。 しかし、八千頌般若経や中論は通常の論理を超えた内容を含んでいるため