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本当の幸せは、真実は、
「自分らしく生きる」とはどういうことなのか。
具体的なようで抽象的なその言葉は、生きる糧になる時もあれば、生きる〝迷い〟となることもある。
自分らしく生きられる時間とはいったいいつのことを言うのだろう。自分とはそもそもなんなのか。そんなことを向き合いながら考えていくと、自分らしく生きるためには、自分と向き合うだけではだめだ、という理不尽なことがあることに気付く。
人は一人では生きていけないこと。自分という存在は、自分一人では到底作られているものではなかったのだということに、気づくのだ。
そうなってくると「自分らしさ」は混乱する。人のために生きるのか、自分のためだけに生きるのかをせまられる。
自分らしく生きたいのに、周りの大切な人を想うとそれをすることが難しい。そのすり合わせはどのように行えばいいのだろうかと、考えるようになる。
これは非常に難しい問題で、私はまだ自分とこんなにも向き合っていても答えが出せないままだ。どちらかに比重を置きすぎるのは何かを犠牲にしないといけなくなるのか。
どうすれば「幸せ」に双方なっていくことができるのか。
その答えをずっと探しては、消えてしまいたくなる時もあるし、どうすればいいかもわからなくなる時もある。
これは人生において、自分と向きあうことにおいて、きっと大きな課題なのだろう。大切な人を大切にしながら、自分と向き合っていくことの難しさ。
だけどその大切な人も自分らしく生きていければ、それでいいのではないのか。そこが交差しなかったとして、互いに互いの心を幸せにできていれば、それでいいのではないのか。
私にはまだ、そこまで辿り着けていないように思い、自問自答の日々だ。
大切な人とそばにいたい。その想いがエゴかもしれないということに気付けているようで知らないふりをする。
そんな未熟な私が本当の答えを出せるのがいつなのだろうか。大切な人を信じたい。だけどいろいろな邪魔が入り真実がわからなくなる。
本当の幸せは、真実は、どこに隠されているのだろう。
山口葵
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