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シェアハウス碧

シェアハウスでゆるく共同生活をしながら、人生のあれこれについてお話しするようなマガジンです。 個人的なこと、「これはシェアしたほうがいい」と思うことをダイレクトに書いています。 …
すべて未発表、noteのみのエッセイです。
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記事一覧

結婚式とお葬式

金原ひとみさんの初期の短編集「マリアージュ・マリアージュ」を読んだ。彼氏の親戚の法事に行…

素人の年

明けましておめでとうございます。 毎年、初詣は那智大社・速玉大社・本宮大社の熊野三山をぜ…

いつか、私のいない朝がくるけれど

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あなたはずっと友だった

福音館書店の雑誌「母の友」が休刊になる。 数年前までの私にとって「母の友」は、見かけるこ…

らくだに乗って、本屋へ旅する

最近、仕事に支障が出るほど布団のことを考えすぎている。 今使っている布団がへたってきて、…

誕生日の炎上

先日、息子の10歳の誕生日だった。 「お誕生日、何食べたい?」と訊くと「うどん」と返って…

ただならぬ読書体験②

20代のころすごく共鳴したエッセイスト/翻訳者である駒沢俊器さんが最後に書いた長編小説を読み出したら、あまりにも「小骨」だらけで嫌気がさし、投げ出しそうになったことを前回、書いた。 ところで最近、やっと本の途中で読むのをやめるということができるようになった。 今までは、失敗したかなと思っても「最後に面白くなるかもしれない」「これだけ書く労力を考えたら、途中で辞めたら申し訳ない」と我慢して最後まで読むのが常だった。でもその結果、徒労感だけで終わったり、「時間を無駄にしてしまっ

トウキョウ・ファンタジックジャーニー

押上駅のB3出口を出ると、いきなり左手にスカイツリーがあって、「あ、こんなにすぐあるんだ…

ただならぬ読書体験

その本を見つけたとき私は、16年ぶりにその人の「呼ぶ声」を聞いたのだと思う。 きっかけは…

第7回細谷賞を受賞しました

拙著「繭の中の街」が、書評家・細谷正充さんが選出する細谷賞をいただくことになった。 今月…

文章の魂について講義する午後②

誰に向かって書くのか さて、誰に向かって書くのか。つまり、文章の「宛先」です。 ざっくり…

文章の魂について講義する午後

「もしカーナビの声が長嶋茂雄だったらどうする?」 むかし、同僚が運転する車の中でそんな話…

4メートルのおばあさんと無間地獄

6時半すぎに目が覚めた。 目が覚めただけでなく、蠢いて寝返りを打ち、上半身を起こし、布団…

青い森への二人旅

去年から、息子の誕生日には「モノじゃなくて経験をプレゼントします」ということにした。家にモノを増やしたくないし、モノはそのうち飽きてしまうし最後にゴミになる。 でも経験は一生ものだし、捨てることもないからだ。 こどもには別に勉強させたいとも思わないし、いろいろなものを買い与えたいとも思わないし、まめに世話をするタイプでもないし、朝起きられないのでいつも息子が登校する時に意識がないわたしのような親ができる最大のことは、できるだけ彼のメモリーを感動でいっぱいにしようと努めることく