文章の魂について講義する午後
「もしカーナビの声が長嶋茂雄だったらどうする?」
むかし、同僚が運転する車の中でそんな話をしたことがある。
「『あの~、この道をバーンとしばらく行って~、右のあたりを~、う~ん、どうでしょう』」
「辿り着かれへんな」
さて、何を隠そう私は長嶋茂雄タイプなので、指導には不向きだと思っていた。
勘とフィーリングで動いている部分を、理論化・体系化してかみ砕いて伝える、ということが不得手ということだ。
自身が得意なこと、たとえば料理とかで「醤油どれくらい入れたらいいの?」とか聞かれ