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シェアハウス碧

シェアハウスでゆるく共同生活をしながら、人生のあれこれについてお話しするようなマガジンです。 個人的なこと、「これはシェアしたほうがいい」と思うことをダイレクトに書いています。 …
すべて未発表、noteのみのエッセイです。
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記事一覧

共通体験としての映画鑑賞

20年くらいテレビを持っていない。 なので、テレビのある生活というものにたまに触れると混乱…

貝とNO(ノノガ最終話に寄せて)

長編を脱稿して今日、担当編集者さんに送った。 人にもよると思うけれど、基本的に長編は長い…

結婚式とお葬式

金原ひとみさんの初期の短編集「マリアージュ・マリアージュ」を読んだ。彼氏の親戚の法事に行…

素人の年

明けましておめでとうございます。 毎年、初詣は那智大社・速玉大社・本宮大社の熊野三山をぜ…

いつか、私のいない朝がくるけれど

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あなたはずっと友だった

福音館書店の雑誌「母の友」が休刊になる。 数年前までの私にとって「母の友」は、見かけるこ…

らくだに乗って、本屋へ旅する

最近、仕事に支障が出るほど布団のことを考えすぎている。 今使っている布団がへたってきて、背中や腰が凝って目が覚めることが増えてきたのだ。打ち直さないといけないなあと思って調べていたら、買い換えも視野に入ってきて、マットレスにしてもいいかも、とスライドしてネットサーフィンしているうちに、あまりに情報が多すぎて迷子になってしまった。 とにかく寝てみないと分からないし…と思い、合わなければ全額返金してもらえるマットレスを試しに購入してみたら、ものすごく合わなかった。

誕生日の炎上

先日、息子の10歳の誕生日だった。 「お誕生日、何食べたい?」と訊くと「うどん」と返って…

ただならぬ読書体験②

20代のころすごく共鳴したエッセイスト/翻訳者である駒沢俊器さんが最後に書いた長編小説を…

トウキョウ・ファンタジックジャーニー

押上駅のB3出口を出ると、いきなり左手にスカイツリーがあって、「あ、こんなにすぐあるんだ…

ただならぬ読書体験

その本を見つけたとき私は、16年ぶりにその人の「呼ぶ声」を聞いたのだと思う。 きっかけは…

第7回細谷賞を受賞しました

拙著「繭の中の街」が、書評家・細谷正充さんが選出する細谷賞をいただくことになった。 今月…

文章の魂について講義する午後②

誰に向かって書くのか さて、誰に向かって書くのか。つまり、文章の「宛先」です。 ざっくり…

文章の魂について講義する午後

「もしカーナビの声が長嶋茂雄だったらどうする?」 むかし、同僚が運転する車の中でそんな話をしたことがある。 「『あの~、この道をバーンとしばらく行って~、右のあたりを~、う~ん、どうでしょう』」 「辿り着かれへんな」 さて、何を隠そう私は長嶋茂雄タイプなので、指導には不向きだと思っていた。 勘とフィーリングで動いている部分を、理論化・体系化してかみ砕いて伝える、ということが不得手ということだ。 自身が得意なこと、たとえば料理とかで「醤油どれくらい入れたらいいの?」とか聞かれ