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文章の魂について講義する午後②

誰に向かって書くのか

さて、誰に向かって書くのか。つまり、文章の「宛先」です。
ざっくり分けると、「自分」か、「他人」だと思うのですが、変な話、自分もある意味で他人とも言えます。100%理解できることなんてないし、思い通りにもならない、という点で。
だからこそ、自分に向かって書く文章というものがあるんですよね。自分に向けて書く文章って、何があるでしょう?
そうですね。日記だったり、思いを吐き出したり整理するためにばーっとノートに何かを書いたりといったことです。
人のメモリーには限りがあるから、書き留めておかないと忘れてしまう。日記を書くのは、忘れてしまうかもしれない感情や、できごとを未来の自分に残したいからだと思うのです。未来の自分とリアルタイムで今話せるならいいけど、それができないから文章にして書く。そう考えると文章って、今ここにいない誰かに伝えるためのものだとも言えます。

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2,991字
すべて未発表、noteのみのエッセイです。

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