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共通体験としての映画鑑賞

20年くらいテレビを持っていない。
なので、テレビのある生活というものにたまに触れると混乱してしまう。知人友人の家に行って、テレビがつけっぱなしになっていると、テレビを見るのか会話をするのかどっちかわからないし、どっちにも集中できなくて辛くなる。ひとつの画面に詰め込まれた情報量にも疲弊する。現地の映像とスタジオの映像、SNS上の視聴者のコメント、画面上部のニュース速報やお天気情報などが一気に映し出されているのを見るだけで、情報過多でストレスを感じる。

でも、大画面で映画は観たい。
なので、春に新居に引っ越す際にスクリーンとしてテレビを買うべきか、それともプロジェクターにしようか、迷っていた。
その話を夫としていた時に、彼が言った。

「でもさー、俺らの子供の頃は家族みんなでテレビ見てたじゃん?だから、偶発的に自分では選ばないドキュメンタリーとかも見る機会があって、世界が広がったし、家族で共通の体験をするっていう価値もあったと思うんだよ。だから地上波もあってもいいと思うんだよね」

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すべて未発表、noteのみのエッセイです。

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