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ショートショート

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1.ショートショートとは小説の中でも、特に短い文章量で、構成される作品のことです。 2.このマガジンは、葵拓真が書いたショートショートシリーズの総まとめ集である。 このマガジ…
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2021年1月の記事一覧

地球儀旅行(ショートショート)

私は目を覚まして、時計をみると、「あぁ、こんな時間かぁ」と言って、部屋を出て、リビングへとむかった。
リビングに向かうと、テレビの前に置かれたテーブルに、昼飯が並べられていた。
私がおはようと挨拶をすると、母親は、飯を食べながら、「遅いなぁ」と言った。
いつものことなので、反省して、朝早く起きようという気にもならないと思いながら、母が作ってくれた飯を食べた。
白飯を頬張りながら、テレビのニュース番

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目玉(ショートショート)

私は目を擦ってしまった。
もしかしたら、目玉の中にほこりが入り込んでしまい視力が低下してしまったのではないか。
そう思って、眼科へといくことにした。
眼科に行って、視力検査をやった後に、診察してもらった。
先生「近眼ですね、それにすごい目玉が汚れている」
私「そうですか、メガネとかかけたほうがいいですか」
先生「いやメガネかけるともっと悪くなるのでかけない方がいいですよ。」
私「そうなんですね。」

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想像力増殖装置(ショートショート)

学校の朝のホームルームの時間が始まった。
私にとって、この学校のホールルームの時間にするある習慣行事が地獄なのである。
その行事は、一分間なんでも、いいから、喋る(スピーチ)するというものだ。
先生「今日は、葵拓真くんが一分間スピーチする日ですね。拓真くん教卓の前に来てくれる」
私は、教卓の前に、立たされた。周囲からの、冷たい視線が、ささる。
葵拓真「えっーと、僕が放課後にしていることは…
宿題を

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悪口は笑う(ショートショート)

私は悪口をツイッターで呟いてしまった。
そしたら、私は背中から何かを感じた。
振り向いてみると、墨汁で全身黒く染めたような、全身真っ黒な男が、銃口を背中に押し付けていた。
私は「なんなんだ」というと全身黒い男は、ニヤニヤと笑いながら「今悪口を呟いたよねぇ、その言葉の意味はこう言うことかなぁ」と言って、引き金を引こうとした。
私は汗をたらたらかきながら、驚きのあまり口を開いて唖然とした。
すると黒い

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現実逃避(ショートショート)

「高濃度のストレスが検知されました」
「エラーエラー」
私の脳内システムは、完全にバグってしまい
自分で自分の体を傷つけた。
塗装部分を剥がし、液漏れを起こさせた。
自分で傷つける手を止められない私は、ひたすらに傷つけた。
そんな私を、千絵という女性は必死に止めようとした。
千絵は、優しい声で「やめなさい、ひどくなる。掻きむしらないの」と言った。
私はそんなことはわかってるだけど、自分で体を傷つけ

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混沌都市(ショートショート)

私は昼に寝過ぎたせいかまったく夜中に寝ることができない。
スマホをいじくり回して、力尽き気づいたら眠っていたというやつか。
まわりは、一面真っ黒な空間へとやってきた。私はここを混沌都市と呼んでいる。
グルグル回って劇をして、最初から最終までしかない終わりのある世界に閉じ込められて、未来を見れない主人公たちの悲鳴の嵐が響いていた。
夜の世界「葵拓真、俺を凍った夜だけが続く世界に閉じ込めやがって、どう

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体を探して(ショートショート)

何ということだ。私はある日突然、体から抜け出してしまった。
私は魂と呼ばれる存在ということなのだろうか。
「ご臨終です」
医者が言った言葉が、個室の病室に響き渡った。 
そこで、私はふざけんなと思いもう一度、肉体に戻ろうとしたが、体は受け入れず、心臓は動かなかった。
そして、私の肉体は、棺桶に入れられて、葬式会場へと向かった。
親戚たちが、やってきて、私に別れの挨拶を言いに来たのだ。
「お疲れ様休

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異世界ダイヤル(ショートショート)

私は異世界の光景を見ることのできる機械である異世界ダイヤルを買った。座標を合わせれば地球じゃない惑星の光景さえも見ることができる。
ザーッ
ザーッ
ザーッ
私はダイヤルを適当に回して、座標を合わせた。
すると、惑星f-12の北緯30度地点のどこかの国の風景が映し出された。
サバクツノトカゲの顔をした直立二足歩行型の生物が、何やら蛆虫のでかいやつをお皿に盛り食べている映像であった。
違う惑星でも、生

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成長静止病(ショートショート)

「医学的には認められていないが、全く厄介な病気が見つかった」とL氏は助手に話した。
助手は「どんな病気が見つかったのですか」とL氏に質問を投げかける。
すると、L氏はタイピング検定を受けようと思い数年前からローマ字の早打ちに挑戦しているのだが、伸び悩んでいるという話をした。
助手はその話を聞くと、「その話と新種の病気と何の関係があるんですか」と言った。
l氏は頭を痒きながら、「わからないか。ある一

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狂人崇拝(ショートショート)

狂人様というお方がおられた。
狂人様は、崇拝してくれる信者たちに、ありがたい言葉を呟いた。
「我に、お金を注ぎ込み給え、注ぎ込んだ暁にはこの腐った経済に刃を向ける」
周りにいる信者たちは、財布のがま口をぶっ壊して、狂人様に投げ入れた。
「狂人様バンザーイ」
「狂人様バンザーイ」
「狂人様に一生ついていきます」
狂人様は、信者たちがいってくることに、何度も何度も頷き、狂ったことを思いつき、狂ったダン

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鱗(ショートショート)

昔々ある日のこと、食用にはならないがとても綺麗なカラフルな魚を釣り上げた漁師がいた。
その漁師は、他の漁師たちに海に返すように言われたが、カラフルな魚の鱗に心を奪われてしまい少しだけ剥ぎ取った鱗を大切に保管した。
ある日鱗を磨いて綺麗にしていたら、鱗は黄金の輝きをはなった。
すると、漁師は大金持ちになっていた。
大金持ちになった理由は魚の鱗が原因だと思った漁師は、瓦職人に、カラフルな鱗を見せて、カ

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空白都市(ショートショート)

いつもなら、夜更かしをしてしまうのに、今日は目を瞑ったら、ベットがふわぁっと浮かんで、あたり一面真っ白な空間へとやってきた。
私はここを、空白都市と呼んでいる。
私は、どうすればいいのかわからずに、彷徨った。
「ここはどこだ。一面真っ白」
私は、緊張した時や焦った時に、脳みそが思考停止し何も考えられなくなった時の頭が真っ白になる感覚に陥った時に見た世界に似ていて、見覚えを感じた。
足の動くままに従

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もう一つの生命体(ショートショート)

紀元前不詳年、地下で生命が生まれ、最初の原生生物が生まれた。
原生生物は、酸素を発生させ生命体が生まれやすい環境を作った。
それによって、地上で生きる生物と地下で生きる生物が生まれた。
そして、現在地上で生きる生物の頂点に君臨した生物が我々人類であった。
そして、地下で生きる生物の頂点に君臨した生物は絶滅したと思われていた。
「地震か」
「マグニチュード20の揺れを観測しました。避難してください。

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僕は娯楽の開拓者(ショートショート)

僕は、娯楽山という娯楽を愛する者たちが、自分のオリジナルを開拓しにやってくる山にやってきた。
カバンにクワとスコップを入れて、その山を目指して歩いていたら、同じくクワとスコップを持っている男に出会した。
男「あなたも自分の面白さを世に知らしめるために、開拓しにきたのですか。」
僕「えぇ」
男「じゃあ、私たちはライバル同士ってわけだ。」
僕「そうですね、お互い有名になるために頑張りましょう」
男「よ

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