それぞれの夏が始まる / 20240601sat(400字)
登場人物たちがおなじ風景(物語・視点)を見る。
これが前提で読者は物語に戸惑わないのだが、
五次元空間のなかだと、たまたま(必然)に別の時空で生きるキャラ同士が鉢合わせる。各々が見る風景とは?
下記「ワンシーン」は三人称で。
深夜。
フルトレーラーに乗る忍。
妄想で隣のヒロちゃんに命を狙われる。
関ヶ原で道の駅に寄る。
自動ドアを開けて忍は愕然。
店内にあら汁の匂いが立ち込める。
(道の駅親不知が再現)
忍は蟹汁と定食を頼む。
ヒロちゃんは貨物からお婆婆らをおろす。
「トメ婆がいない」とヒロちゃん。
自動ドアが開く。
外に荒れた波が見える。
グシが少女(トメ)と入ってくる。
自動ドアが開く(二章の再現)。
外の自販機では別の忍とグシが立つ。
少女は息子(渡部稔)を語り始める。
渡部稔が現れる。
「皆さん、送迎致します」
駐車場に黒いプリウスがずらり並ぶ。
短歌:
ぜんいんが
鉢合わせるよ
道の駅
同じ駅でも
世界はちがう
解説:読者のそれぞれの夏
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