“甲州の鎌倉”♨️はやぶさ温泉〜富士の恵みが織りなす滑らかな湯〜
最近は“日帰り温泉旅”の連続投稿が続いていますが…仕方がないよ〜‼️“新地開拓”を掲げた以上はやはり休日の度に“旅”することになりますからね。そうは言っても毎回遠方では身体が持たないので、少し近場でも新地開拓を進めることにしました🕵️
そんなわけで、今回は山梨県の笛吹川断裂温泉帯に属する“甲州の鎌倉”・塩山にある天然温泉『はやぶさ温泉』を訪れます🚗💨
◾️過去記事:2024年12月03日投稿
(前回の日帰り温泉旅はこちら♪)
“甲州の鎌倉”塩山〜笛吹川と断裂温泉帯〜
今回は山梨県の北東部に位置する甲州市塩山地域が舞台です。鎌倉時代から室町時代に建立された古寺が点在しており、恵林寺などの庭園は名勝として国から指定されていることに加え、歴史的文化財、史跡も数多く存在する。ゆえに“甲州の鎌倉”として古の風情を現在に伝えています💁♂️
そんな地域の地下には、日本列島の基盤の1つである関東山地地塊があり、その上を笛吹川が流れています。そして地塊深部には約1000万年前に結晶化した酸性深成岩体があり、この岩体には笛吹川に沿う形で北北東から南南西の方向に裂け目が形成されていました。これが“笛吹断裂温泉帯”であり、裂け目自体が温泉水の通路および貯蔵の役割を果たします。ゆえに貯蔵湯量が極めて豊富であることが最たる特徴とも言えますね♨️
実際、この地域には川浦温泉、笛吹川温泉、はやぶさ温泉、石和温泉郷、そして裂石温泉と山梨県有数の温泉郷が並ぶ。笛吹断裂温泉帯のポテンシャルが如何に優れているかを物語るには十分過ぎる事実ですね✅
◾️参考:2024年12月04日閲覧
“美肌の湯”♨️はやぶさ温泉〜仄かな硫黄の香りに滑らかな湯を添えて〜
さて、そんな塩山の地に温泉好き旅人がクルマで意気揚々とやって参りました❗️ちょうど紅葉の見頃の時期で、甲府盆地を囲む雄大な山々が非常に美しく彩られて目の保養になります🍁(ま、運転中の絶景は撮れませんけどw)
甲府盆地は南アルプスから八ヶ岳、丹沢山地と非常に美しい山の魅力が詰まった地域。そして山の恵みである湧き水が各所に点在しています。空気も美味しく視界も拓けて、葡萄や桃が大地を彩る…何だろ、二物も三物も欲張り過ぎですぞw😅
そんな自然の恵みを楽しみながら進むと、笛吹川沿いの高台に今回の目的地である日帰り温泉施設『はやぶさ温泉』が姿を現します🚗💨
はやぶさ温泉は1990年代に開業した新しい温泉で、以前は建設業を営んでいたとのこと。地元の地域振興に貢献するべくボーリングしたところ、笛吹断裂温泉帯の地下1000メートル付近の割れ目に蓄積された温泉が沸出。本格的な裂罅系温泉として日帰り温泉の営業を始めて今に至るんだとか…📝
駐車場は主要道から逸れた場所に比較的広いスペースで用意されています。クルマを止めた後は案内板に従い徒歩1分ほどで施設に到着する流れですね🚶
ちなみに、施設のパッと見は大きめの民家に見えますが、入口に近づくと“湯元 はやぶさ温泉”の掛け札を確認することができます👀
玄関から入ると、まずは下駄箱に靴を預けます。その後、貴重品ロッカーを利用しそうになりますが、その前に少し奥に入り受付で料金の支払いを先に行う必要があるので注意してくださいね⚠️
入り口は昔ながらの銭湯を彷彿とさせる雰囲気で個人的には好きですね✨鄙びた温泉宿も最高ですが、こうした地元密着型の温泉施設も風情があって楽しいですからね👌
利用料金は1回利用、4時間利用、1日利用と3段階制で、自分の利用用途に適した料金を選びます。私の場合は1回入浴でしたので大人700円/回、それとタオルセットをレンタルしましたので追加210円を支払いました。なお、支払い方法は現金のみで、利用時間は10:00〜21:00となっています🕵️
支払いを済ませた後にタオルセットを受け取り、受付の右手から大浴場に続く通路へ。通路ではマッサージや軽食の案内、そしてはやぶさ温泉の説明など温泉ならではの楽しみが凝縮されていましたね❗️その通路を進んでいくと、遂に大浴場の入り口が姿を現しました🚶
【温泉】 はやぶさ温泉〜低張性アルカリ性単純泉〜
今回のお湯の感想は“柔和な湯”。仄かな硫黄の香りが周囲に漂う無色透明の温泉水で、掬いあげると非常に滑らかな優しい触り…まるでわざと自己主張をせずに身体に寄り添うかのような柔らかさを感じる。飲水可ゆえに口に含むと、口の中に淡い硫黄の苦味が広がるとともにさり気ない塩辛さ。浸かっても飲んでも“柔らかい”とは恐れ入りますよ、ホントに😅
お風呂は内湯と露天の2種類。内湯は源泉と同程度の湯温でしっかり温まる一方、露天は少し低めの30度台後半でした。個人的には内湯派で、湯船に大盤振る舞いの如く42度の源泉をザバザバと大量に文字通りに“放り込む”ことで身体の芯まで温めてくれる。ただ、内湯派の感想は今の季節が秋冬ゆえの結果。夏場であれば露天の湯が恋しくなると思います。なお、露天の湯はいわゆる”炭酸泉”並の温度ですから、1度浸かれば最後、2度と温泉から出たくなくなりますのでご注意を…💦
また、内湯と露天はもちろん、カランやシャワー、飲水用蛇口も“すべてが源泉かけ流し”という贅沢仕様。加水や加熱、塩素投入、さらに循環システムなども一切行わない源泉尽くして、お風呂から上がる際にシャワーを浴びても最後まで温泉成分が身体に残る。まさに“湧出量の暴力”で身体にリラックス成分が意地でも注入される感じでした✨
◾️参考:2024年12月04日閲覧
入浴後は玄関の外の庭園で少し涼みながら紅葉を楽しみました🍁実は露天風呂からも紅葉を見ることができまして、ちょうど赤く色づいた紅葉が快晴の青空に美しく映えていました✨そんな紅葉を見ながら心にある想いが浮かぶ…
私👤「ここまで来たなら寄らなきゃ損損ッ‼️」
クルマのハンドルを塩山地域を代表するスポットに向けて切り返したのでした🚗
臨済宗妙心寺派 乾徳山 恵林寺〜甲斐武田氏の菩提寺〜
はやぶさ温泉から約5分と非常にアクセス良好な場所に“それ”はあります。温泉とともに歴史的重要文化財が多く含まれる塩山地域を代表するスポットであり、もはや“山梨と言えば…”と言わんばかりの屈指の名将・武田信玄公ゆかりの地『臨済宗妙心寺派 乾徳山 恵林寺』です💁♂️
恵林寺は臨済宗妙心寺派の名刹で、武田信玄公が定めた甲斐武田氏の菩提寺として有名ですね。ちなみに、菩提寺とは一族がその宗旨に帰依して先祖代々の葬儀や法要、お墓の管理を正式にお願いするお寺のことですよ🧑🏫
西暦1330年に夢窓国師により創設されたと伝えられ、その後に武田信玄の絶対的信頼を得て入山した快川国師の時代に急速に寺勢を拡大。ただ、武田勝頼が西暦1582年の長篠の戦いで織田信長に敗戦し天目山で武田氏が滅亡すると、そのまま織田軍は甲斐に侵攻。その翌月に恵林寺も織田軍に焼き討ちにされ、快川国師など百数人の僧侶とともに全山が灰燼に帰したと言われています、はい📝
さて、後の時代に再建された恵林寺は基本的に伽藍構成で、本堂庫裡、開山堂、三門赤門などが配されています。特に三門には快川国師が織田軍に焼き討ちにされた際に残した遣偈「安禅不必須山水減却心頭火自涼<安禅必ずしも山水を須ひず 心頭滅却せば火も自づから涼し>」が刻まれていますね🖌️
境内には夢窓国師の代表作である恵林寺庭園があります。西芳寺天竜寺とともに数えられる国指定名勝の名園で、上段は枯山水、下段は心字の池に築山を配した池泉回遊式が採用され、背後の乾徳山を借景として1つの世界観が作られているんだとか…壮大過ぎてどこまでが作品なのか、私自身では全く把握できませんね💦
この季節は紅葉も美しく、まるで焼き討ちされたことが春の夜の夢のように感じるほど、静かな世界が広がっています。伽藍とともに映える紅葉も美しく、非日常の優雅な時間を頂けました🍁🍵
◾️参考:2024年12月05日閲覧
手打ち蕎麦 はな花🍽️〜新そばを本格石臼挽きで堪能せよ〜
恵林寺を出発後、今度は西関東連絡道路を経由して万力ランプから一般道に降りると、今回のお昼ご飯のお店である蕎麦処『手打ち蕎麦 はな花』が見えてきます🚗
『手打ち蕎麦 はな花』さんは、笛吹川フルーツ公園の入り口近くにある蕎麦処。厳選した蕎麦の実をその日使う分だけ毎日石臼で挽き、敷地内から湧出する地下水を用いてすべて手打ちで仕上げる本格石臼挽手打ち蕎麦が最大の魅力です✨
今回は閉店40分前と時間的に厳しいタイミングで電話をさせて頂きましたが、大変快く受け入れて頂けました。ラストオーダー迫る時間帯はスタッフさんにもご迷惑になるので、以後は控えるよう時間管理をしっかりしていきますね💦
店内はアットホームながら落ち着いた明るい雰囲気で凄い好みでしたね❗️特にこの角度から客室を見るとお月見しているようなデザインが綺麗で、店員さんに「写真を撮っても大丈夫ですか?」と聞くと快く了承して下さいました…🙏
今回注文した料理は「天せいろ蕎麦 せいろ二段」。過去の旅でも蕎麦を食べる際は大抵せいろ蕎麦を選びますが、今回はせいろを一段増やして頂いています💁♂️
こちらのお蕎麦はホントに喉越しが最高ですね❗️コシと風味の存在感がしっかりとした比較的固めのお蕎麦のため、やや濃いめのつゆに付けても味負けしない。両方の味を堪能できる全体的にバランスの良い逸品で美味しかったです。また、ネギもかなり良い風味を醸し出しており、薬味に関しても言及されていないだけで拘りの品を使っていそう…今度聞いてみようかな📝😋(リピート確定の瞬間w)
ちなみに、個人的にはお蕎麦が少し短いものが多かった印象で、もう少し長めにして頂けるとさらに喉越しを堪能できたかなと…ただお子様やお年寄りの方には最適とも言える長さですので、食べる人によってしまう部分はあるかも💦
天ぷらも大葉などサクサクで気付けば消失しますし、海老天もびっくりの大きさ…総合的に満足度の高い逸品でまた来たいと思えるお店でした✅
◾️参考:2024年12月05日閲覧