#5【瀬戸芸】宇野港から豊島へ、雨の日のアート巡りが最高だった話
今日は瀬戸内海国際芸術祭を巡る、島旅の最終のお話。
宇野港
喫茶店のモーニング
宇野港の近くに泊まっていて、外を歩いていたら良い雰囲気のお店を発見。
「喫茶キンバリー」で朝ご飯を食べました。
宿泊先・ドミトリーの思い出
今回2泊したドミトリー「Machicado」。
ここで出会った人たちは、瀬戸芸目当ての人がほとんど。
そして、ドミトリーに泊まる人達はフレンドリーな旅好きが多いらしい。
ある夜は沖縄の波照間島の良さについて語るおじさんの話を聞いたり、一緒の部屋になった女の子たちと今日行った島の話をしたり…
その場で出会っただけの人たちだけど、お店のクーポンやお菓子を分けてもらったりもして、わいわい楽しかったです。
ドミトリーってやっぱりホテルとは違う楽しみがありますよね。
こちらは出発するときに撮ったドミトリー。
バイクと日本家屋が朝日に照らされている様子が、なんとも言えない組み合わせでかっこよかった。
このバイクは、日本一周をしていて、たまたま芸術祭のタイミングで立ち寄ったという男の子のものだった気がする。
すごいタイミングだ。
豊島
雨の中の野外アート散策
この日、豊島は雨だった。
前回この島に訪れた時は晴れていて、きれいに澄んだ海と生き生きとした島の景色を覚えていたので少し不安になりつつバスに乗る。
しかし、島を巡るうちに段々と気付く。
雨に濡れた豊島とアート作品もとても良かった。
まず最初に出会ったのが、木々の中にひっそりと立っている作品。
銅のような素材の小さい丸(10円玉みたい)が繋がって、大きな円を描き、そこからすっと脚を伸ばしているような形。
後から公式HPを読んで知ったのだけど、キャッチコピーは「水の流れる音とともに五感で楽しむ鉄の彫刻」。
この作品は雨の日にぴったりだ。
もっと近寄って、水滴が流れる音を聞いておけばよかった。。
次は、大竹伸朗の「針工場」。
宇和島の造船所に約30年放置されていた漁船の船体用の木型と、旧メリヤス針製造工場という、背景が異なる2つのものをコラージュしたそう。
大竹伸朗といえば「コラージュの人」というイメージがあるので、この作品はめちゃくちゃ大きいもの同士をコラージュしてみました!という感じ。
工場だった建物の枠組みと、漁船の枠組みが、どちらも無骨な雰囲気で少し似ているような気がしてきます。
工場の枠組みやガラスは残っているけど、雨風は入るような場所なので水たまりができている。
水たまりがきらきら反射しているのも、緑が濃く見えるのも、雨ならではの美しい風景。
西本喜美子さんの写真展もやっていたので見に行ってきました。
70代に入ってから友人にすすめられて写真を始め、90歳を超えた今も写真を撮り続け、写真展まで開いているスーパーおばあちゃん。
自虐を交えたセルフポートレートなど、ユニークな発想の写真が多くて、なぜかすごく元気をもらえます。
次の作品は、真っ暗な蔵の中に入っていく。
すると頭上には巨大な円形スクリーンが。
そこに映し出されるのは、チューリップや風景などカラフルな映像。
ぼーっと見ていると、なんとなく体内(それとも胎内)にいるような不思議な気分になる作品でした。
ーピピロッティ・リスト
「あなたの最初の色(私の頭の中の解-私の胃の中の溶液)」
最後は「海を夢見る人々の場所」を見に海辺へ。
「海を夢見る人たちが座り、海を眺める椅子」という素敵なテーマの作品です。
豊島美術館は一度行ったことがあるので、この時は行きませんでした。
しかし、今は東京国立博物館で内藤礼さんの展示を最近見たばかりなので、改めてあの場を体験したくてたまらない...
何度でも訪れたくなるような場所です。
旅のおわり
瀬戸内芸術祭2022、2泊3日の旅でした。
瀬戸芸に行って思ったのは、いつでも見れる常設の展示も多いけど、やっぱりお祭り感のある芸術祭が楽しかったです。芸術祭の期間だけやっている催しなども多いですし。
瀬戸芸は3年に一度ですが会期も長いので、人が混みすぎて疲れるということもそこまでありませんでした。
スケジュールさえ余裕を持っておけば、一つひとつの作品をゆったり見れます。
来年2025年に開催されるので、アート好き・島好きの方にはぜひ訪れてみてほしいイベントです。
次の旅行記は屋久島旅行を書こうかなと思っています。それではまた!
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