- 運営しているクリエイター
記事一覧
I know U know
手をつないで共に行こう。
人というかたちで判ずるならば、
私たちの手は2本しかない。
でもつなげる手がふたつだけなんて、
神さまも誰も決めちゃいない。
私たちが望むなら
私たちが望むだけ
言葉で、絵画で、ダンスで、奏で、
写真で、動画で、エールで、歌で。
手は誰もが、無数に差し伸べられるし、
手は誰もが、いくつでも握り返してあげられる。
遥か遠くにも。すぐ隣にも。
私たちはキズナを思うま
my sweetest one
父さんの部屋。
別に立ち入り禁止ってわけじゃなかったけど、こっそりと忍び込むのが楽しかった。
難しそうな本が並ぶ書棚。ゆったりとした古い皮の1人がけソファ。スタンドに立てかけられたアコースティックギター。部屋の端にぶら下がった金色に光るランタン。壁にかかった写真たち。
そして部屋の隅の小さな箪笥の上に鎮座するレコードプレイヤーと、たくさんのレコードたち。ひとつひとつが放つ目に見えない小さな光が
April Showers
雨がひときわ強くバスの窓をたたいた。
この数日はひどい雨模様で、今日も季節外れの暴風雨。大きな荷物を抱えて移動する身としては、甚だ迷惑千万な天候に悩まされている。
「いっそ飛ばないほうがいいんじゃないか?」
生まれた淡い期待を慌てて消し去る。
隣で眠る妹の寝息が、小さく耳に届いた。ないことにしない。こいつが望む限り。そう決めたんだ。
再確認する気持ちをダメ押しするように、バスはゆっくりと高速を降り
夏草に君を想う〜Aimer
草薫る あの日の約束
君は失ったことを嘆くけれど
かなしみがつけたその色が
決して消えない目印に
いつか いまの先に進んだとして
そこがどんなに遠くても
迷うことなく 見つけだせる
大切にしていた その想いを
その瞬間の自分自身を
きっと柔らかな 微笑みと共に
夜行列車〜nothing to lose〜
「どうしてわかってくれないの?」
I've nothing to lose, nothing to lose at all.
大丈夫。大丈夫だ。私は何も、失ってなんてない。
ゆっくり動き出した車窓から、いつもの見慣れた駅が見える。車の運転が苦手だった父。それを笑みを浮かべながら揶揄う母。ふたりはそれでも私を連れて、休みになればこの駅から、こことは違う場所へと私を連れて行ってくれた。
いちめん黄