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音楽を小説に

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いつも支えてもらっている曲たち。 その世界観を自分なりに解釈し、想像して物語へ。
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I know U know

I know U know

手をつないで共に行こう。

人というかたちで判ずるならば、
私たちの手は2本しかない。

でもつなげる手がふたつだけなんて、
神さまも誰も決めちゃいない。

私たちが望むなら
私たちが望むだけ

言葉で、絵画で、ダンスで、奏で、
写真で、動画で、エールで、歌で。

手は誰もが、無数に差し伸べられるし、
手は誰もが、いくつでも握り返してあげられる。
遥か遠くにも。すぐ隣にも。
私たちはキズナを思うま

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my sweetest one

my sweetest one

父さんの部屋。
別に立ち入り禁止ってわけじゃなかったけど、こっそりと忍び込むのが楽しかった。

難しそうな本が並ぶ書棚。ゆったりとした古い皮の1人がけソファ。スタンドに立てかけられたアコースティックギター。部屋の端にぶら下がった金色に光るランタン。壁にかかった写真たち。

そして部屋の隅の小さな箪笥の上に鎮座するレコードプレイヤーと、たくさんのレコードたち。ひとつひとつが放つ目に見えない小さな光が

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六等星の夜

六等星の夜

星のような、星より強い夜のひかり。
その余りの強さに、いくつもの夜空の光が消える。
いや。消えたようにみえる。

作りものに比べてどんなにか細く、
どんなに不安定で頼りなく見えても。
小さな光はひとつひとつがそっと息づいている。

お隣さんに手を伸ばす光がいる。
手を繋いで何かを形づくる光がある。
自らの輝きを高める光もいる。
静かに温かく周囲を照らす光がある。

でも光が、どうしようもなく暗くな

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Ref:rain

Ref:rain

そうか。そうだね。
ひとの気持ちが手に取るようにわかるなら。
他の誰でもない。愛する人の心が知れるなら。
私もそう、思ったことはあるよ。

わからない怖さも。そこでした失敗も。
思い出せる。昨日のことのように。

嘘じゃないよ。
たくさん間違いもあったし、人も自分も傷つけた。
いっしょ。あなたと同じ。

吹き込んできたね。窓閉めようか。
雨、きらい? そっか。
私はね、好きだよ。雨。
大切なことを

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Iris

Iris

ねぇ。キミは覚えている?
ふたりが過ごしたあの夜を。
そう問えたなら、どんなに楽だろう。

その答えがどうであれ、僕は抱え続けた疑問や不安にひとつの結末をつけられる。この胸をもやもやと苛み続けた痛みから解放される。そんな気がするんだ。

きっかけは些細な遊びだった。
誰かが仕込んだ宝の地図。見事、財宝を最初に見つけるのは一体どの子か。いつもの暇つぶし。僕は今度こそ一番手になると張り切ってた。だから

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April Showers

April Showers

雨がひときわ強くバスの窓をたたいた。
この数日はひどい雨模様で、今日も季節外れの暴風雨。大きな荷物を抱えて移動する身としては、甚だ迷惑千万な天候に悩まされている。
「いっそ飛ばないほうがいいんじゃないか?」
生まれた淡い期待を慌てて消し去る。
隣で眠る妹の寝息が、小さく耳に届いた。ないことにしない。こいつが望む限り。そう決めたんだ。
再確認する気持ちをダメ押しするように、バスはゆっくりと高速を降り

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ONE

ONE

なぁなぁ。ちょっと聞いてくれよ。
ひどいんだよ。
何がって。そんな嫌な顔するなよ。
え? なにってだから美江だよ。

あいつ明日から会社勤めだろ。
なんて言ったっけ。会社名。
何度聞いても覚えられないよ。コスメだっけ。
なんかちっとは有名なブランドなんだよな?

だいたいせっかく大手にだって受かってたのにさ。
大学の先輩が学生起業した会社に入るって。
せっかく…。なぁ? 正直不安だろ。誰だって。

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花びらたちのマーチ

花びらたちのマーチ

初めて目にしたのは、雨上がりの春の日だった。

正確には、そこで出会ったというわけじゃない。小学校だって一緒だったし、そもそも同じクラスだ。でも、あるじゃないか。名前も顔も知ってるけど、なんか視線が素通りして意識してない、止まらない。わかるよね?

春日は僕にとって、そういう存在だった。下の名前だってパッと出てこない。同じ教室にいる、誰かさん。ほんと、それくらいにしか思ってなかったんだ。

でもそ

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ポラリス

派手な音を立て、ジョッキがテーブルに叩きつけられる。隣テーブルのカップルがあきらかに驚いた表情で一瞬こちらを見て、倍のスピードで目を逸らした。

音を立てた張本人は目をつぶり、眉根に深いシワを寄せて俯くばかり。仕方なしにわたしは小さな声で「すみません」と社会人マナーを済ませておいた。

「なぁ。俺はもう、死ぬよ?」

声が大きい!
先ほどのふたりに加え、ひとつ先の席に座るカップルまでが、ぎょっした

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夏草に君を想う〜Aimer

夏草に君を想う〜Aimer

草薫る あの日の約束

君は失ったことを嘆くけれど

かなしみがつけたその色が

決して消えない目印に

いつか いまの先に進んだとして

そこがどんなに遠くても

迷うことなく 見つけだせる

大切にしていた その想いを

その瞬間の自分自身を

きっと柔らかな 微笑みと共に

夜行列車〜nothing to lose〜

夜行列車〜nothing to lose〜

「どうしてわかってくれないの?」
I've nothing to lose, nothing to lose at all.
大丈夫。大丈夫だ。私は何も、失ってなんてない。

ゆっくり動き出した車窓から、いつもの見慣れた駅が見える。車の運転が苦手だった父。それを笑みを浮かべながら揶揄う母。ふたりはそれでも私を連れて、休みになればこの駅から、こことは違う場所へと私を連れて行ってくれた。

いちめん黄

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