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これからもCDを聴き続けたい
リビングで使っているオーディオのCDプレーヤーの調子が悪い。
どのCDを掛けても6曲目あたりになると連続して音飛びが始まるので、
原因はCD側ではなくプレーヤー側にありそうだ。
夫にこの不具合を伝えると、今の時代もうCDなんて聞かないんだから壊れても、もうプレーヤーは買わないよと言われた。
”いや、CD聞いている人、目の前にいますから。
CD、未だに買ってますから。” と私。
***
音楽配信のこの時代。
私だって日常的にiPhoneに入っている曲を聴いたりしていた。特に毎日通勤していた頃は、電車の中で音楽を聴くのは当たり前だった。でも今年の春以降、通勤電車に乗らなくなってからはめっきりイヤホンで音楽を聴くことも無くなった。通勤が減ると、iTunesなどで曲を探す事もほとんどしなくなった。車内でのあの手持ち無沙汰な時間が、曲を聴きながら別の曲を探すみたいな時間になっていたのだ。画面上でお勧めされるのもあって、その頃はランキング上位の流行の曲なんかを聴いて、気に入った曲を買ったりしていた。なので私のiTunesは「ちょっと前に流行った曲リスト」のままで止まっている。
さて、今は子供が学校に出てしまうと、テレビを消してほぼ1日中その時の気分で何らかの音楽を聴いている。Bluetoothでステレオと繋ぐこともあるけれど、手持ちのCDを掛ける事の方が多い。家で独りでいるときは静かめの曲を聴くことが多い。家事をしたり、本や新聞を読んだり、noteを書いたりするのに邪魔にならない耳さわりの良い音楽。
今は季節もいいので部屋の窓を開けている。車が通る音や鳥の声、近所の子供の泣き声なんかも自然に聞こえてくる。それと室内の曲が併さってのBGM。そうやって日常使っているプレーヤーが調子が悪いので今困っている。
今回調子が悪くなってしまったのは、多分夫と始めて買った家電だから恐らく10年以上は経っている代物だ。その頃はiPodが主流だったので、当り前のようにiPodを直接挿すためのジャックが取り付けられている。今のとは違い広めのアレである。私たちはもうこの機能を使っていない。
私の中では、CDを敢えて選ぶ行為は、電子書籍よりも紙の本を選ぶのに似ている。うちに2台あるオーディオはそれぞれCDが1枚しか入らないタイプだ。なのでいま掛けているCDのループ再生に聴き飽きたら、さぁ次はどれにしようか、という選ぶ行為が発生する。曲が終わりそうになると、CDを置いてある棚のところまで出向いて(わずか数歩です)、背表紙とジャケットを見ながら次の1枚を選ぶわけである。
この次の音楽に向き合うちょっとの「間」が私には重要なのだ。
最近はゴミ問題もあってプラスチック製のCDケースが減ってきているが、以前から持っているものはまだプラケースが多い。開けた際に勢いあまって蓋が外れてイラっとしたり、開けてみたら目当てのCD本体が入っていなくて愕然としたり。全部自分の無精のせいなのだけれど、それもひっくるめて、携帯でパパっとやれてしまうよりも、めんどくさい行為を好む自分がいる。
言っておくが、私は夫に新しいのを欲しいと進言しているのではない。
このオーディオをどうにかして長く大事に使っていきたい。すっかりサブスクに切り替わっている夫と違って、私はこれからもずっとCDを聴いていくのだから。ちょっと相談に乗ってほしかっただけなんだけど。
(アナログレコードで音楽を聴きたいと願っているなんて、今は言わないでおこう。我が家にはレコードプレーヤーは無い。今はまだ。)
ブツブツ文句を言いながら調べて、まずレンズクリーナーというCDを買ってみることにした。お手入れをしてこなかったツケでもあるので、やれることをやってみるしかない。
どうか、これで治りますように。
そしてこれから迎える秋のいい季節を、心地よい音楽と過ごせますように。
時折のぞくオンラインショップ。
こちらで取り上げられている曲はどれも聴いてみたいものばかり。
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