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摂食障害のときには感じられなかった小さな幸せを感じられるようになった今

社会人1年目から約5年間の間に摂食障害で悩まされていた私。

とにかく過食するための食費がかかり、貯金ができないどころか、24時間食べ物のことと体重のことばかり考えていました。

当時、家から徒歩1分のところにあったファミリーマートは5年間で数えきれないほど通ったため、今でもファミリーマートの商品の全てのカロリーが大体分ります。

毎日とにかく吐いて食べての繰り返し。

平日は低血糖の症状でクラクラになりながらいつ倒れそうか分からない状態で働き、休みの日は起きたらすぐに過食して吐いて、疲れて寝てしまい、また起きたら過食して吐いての繰り返しでした。

友達とゆっくりランチしたり、恋人と楽しくデートしたり、当たり前のことが心から楽しめない。


20代の5年間は摂食障害での苦しい思い出しかありません。

エンドレスで終わることのない日々に、自分はいつか幸せになれる日が来るのだろうかと毎日不安ばかり募らせていました。

あれから約6年ほどが経ち、私は結婚をして今では妊娠6ヶ月の妊婦になりました。

体重は妊娠中ということもあり、人生で一番太っています。それでも、昔のように過食をしたり吐いたりすることは全くありません。

家には大好きな夫がいて、毎日小さな幸せを感じながら穏やかな時間を過ごすことができています。

お花を部屋に飾ったり、
朝からフレンチトーストを作ったり、
大好きなマスキングテープを集めたり、
カフェに行って美味しいコーヒーを飲んだり、

摂食障害だった私には今のような日常は、
考えられなかったと思います。

心が満たされたとき人は余裕をもって
日々の生活を送ることができます。

でも、当時摂食障害だった私には
心の余裕など一ミリもありませんでした。

常に不安で寂しくて、自分にイライラして、
食べることに必死で、でも痩せたくて、たくさんの感情で自分が押し潰されそうでした。

昔の自分を振り返ると、もっと存分に自分に優しくしてあげればよかったなとも思います。

今の私が思うことは、自分にとって摂食障害で苦しんだ5年間も無駄な時間ではなかったということ。

あの経験があったからこそ、今の幸せを感じられるし、自分を大切にする事ができています。

摂食障害の経験は、必ずしも通るべきならなかった5年間だったと思っています。

それは、苦しみを抱えた本当の自分と向き合う
それが摂食障害の根本だったと思うからです。

もし当時の私のように摂食障害で苦しんでいる人がいたら、今の自分の苦しみ、辛さ、悲しみ、
色々な感情を感じながら今起きていることを受け入れてあげて下さい。

いつになったら治るんだろうとか、
摂食障害を繰り返す自分を責めるとか、
死にたいとか、
そんな考えは今日でさようならをして、

とにかく自分がしたいように
流れに身を任せて力を抜いて
日々生活してみてほしいのです。

人生に起こる全てのことに意味があると思っていると、摂食障害を繰り返す自分も必要なことなのかと思って少しは許すことができませんか?

そして、よく考えると、
摂食障害ってそんなに悪いことじゃないです。

酒やタバコのほうが体に害だって思うと、
更にたいしたことないと思えませんか?

いつか今の私のように余裕のある心で
小さな幸せを感じられるようになったとき、
摂食障害だった自分も愛おしく思える日が来るはずです。

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