12. 鼻がきく女とスパイス愛
私の職場は“におい探偵”の女性上司がいる。その上司は、男性職員へ「おならしましたね」と言ったり、
私に「昨日にんにく食べましたか?」と聞く。また、フレグランスの残り香で部署内に〇〇さんが来たことなど言い当てる。
「犬ですか?」のツッコミも怒らない、笑いも分かる。めんどくさそうな仕事依頼は「匂いがする」と話し、見事的中する。その嗅覚と勘は驚異的。しかも仕事がデキる上司であるため、そのめんどくさい案件もさらっと取り組み、解決する姿勢はカッコいい。
一方、私はどんな案件だろうが、事前の情報だけでは内容を嗅ぎ分けはできない。私が未治療のアレルギー鼻炎だから関係あるのか?私は五感のなかでは嗅覚が一番鈍感だ。鼻の粘膜はブヨブヨだろう。匂いは無意識に感じるだけ。香りを嗅ぐ時は、鼻で息を吸込み、香りを逃さないよう鼻呼吸で何度も吸って感知する努力を要する。
アーユルヴェーダに取り組み、スパイスを揃え始めた。スパイスたちは香りや形、味、色が様々。最近、スパイスたちが私に個性を主張してくる事を発見し、愛おしい。そのように感じてきている。スーパーで揃えているスパイスの小瓶ではすぐ足りなくなるため、最近はネットも利用しながら専門店からスパイスを購入。透明な瓶にスパイスを入れ、インテリアとしても楽しんでいる。
スパイスをどのように使うか、本を参考にしながらスパイスを生かした料理を作ることがマイブーム。台所で調理をすると、娘はリビングへ抜ける匂いで何を作っているか予想して接近してくる。だいたい今日のメニューを当てる事が多い。彼女は昔から耳鼻科系の病気はほぼ無い。小学生ながら、自分のスケジュールはしっかり把握、時間を逆算した動きを取る、からかってくる男子にも傷つけないよう配慮しつつ、自分の意見を言うしっかり者である。そんな娘は、スパイス料理をすると「臭い」を連発する。私はスパイスの香りは常時意識しないと感じ取れない。時折ふわっとする香りレベルで一喜一憂するレベル。香りに対する認知が違うのか、嗅覚のセンサーが鈍感違なのか…。換気扇を要求される。
私の上司も娘も匂いの分かる女性。匂いが分かるということは、娘もデキる女ってことかもしれない、と独自な考えだが、共通点を見つけた。
むむ。だがしかし。これとそれは別。
こんなにかわいいスパイスたちの匂いや香りを臭いだなんて…もったいない。それよりも、私の鼻の機能向上をさせる必要がある。かわいいスパイスたちを引き立たせてあげたい!
アーユルヴェーダスクールにて、鼻のケアを教わった。蒸気吸う、ナスヤ(キュアリングしたセサミオイルを鼻腔に垂らす)、喫煙法(ブラックペッパーシードとターメリックを燃やして煙を吸う)を実践。この時、脳に酸素が届いた感覚を得た。
これは鼻がスッキリする!
年末〜現在、呼吸法は1日1回、ナディショーダナ(片鼻呼吸法)を継続中。ナスヤを週2〜3回、鼻うがいは体質的に鼻腔に水が溜まりやすい+乾燥防止の為、週1回。
ケアを行った直後は爽快感が素晴らしく、見える景色までもが変わるような錯覚がある。これは継続が必要。(喫煙法は月1回くらい。火を扱う+燃える匂いのため家族が心配しそう…居ないときにやろう…)
仕事の昼休み。マグカップにアーマバスター(クミン1、コリアンダー1、ジンジャー1、フェンネル2ミント2粉砕。※数字は量割合)をお湯割飲む。鼻のきく上司と同じ空間にいるため、独特な匂いを発していると察知し、一人でドキドキする。今のところ上司は、匂いの指摘をしない。…絶対匂いを発していると思うが、人の飲み物に口出ししない配慮なのだろう。でも、聞かれたら私は答えるつもり。
今年は嗅覚を磨くこと意識したい。今年はナスヤと呼吸法を継続します。
2024年、
スパイス(の香り)が分かるようになる。
鼻がきく女性を目指す。
鼻ケアがんばる。
意識します。
以上。ありがとうございました。