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利他か利己か、未来か今か:関東大震災100年
昨日は防災の日でしたね。
関東大震災からちょうど100年だったようです。
大正12年(1923年)9月1日11時58分に、相模湾北西部を震源とするマグニチュード7.9と推定される関東大地震が発生しました。
「関東大震災100年」のニュースで感じたことを書いてみたいと思います。
「木密地域」への取組み
朝テレビをつけたら、「木密地域=木造住宅密集地域」への、
東京都の取組みについてやっていました。
木密地域は、JR山手線の外側から環七通り沿いに広範に分布しています。
※緑色が「木密地域」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1693641333287-SH8bea8Bdz.png?width=1200)
●老朽化した木造住宅が多いことなどから、地震火災など大きな被害が想定されています。
●狭あいな道路や行き止まり道路が多いなど、道路や公園等の都市基盤施設が不十分であり、消防活動等に支障をきたす恐れがあります。
私は20年ほど前まで、「荒川区町屋」というところに数年間住んでいました。
このあたりです。
![](https://assets.st-note.com/img/1693641005592-8yGsLUabwj.png?width=1200)
浅草や上野に近い、東京の下町でした。
テレビで放送されていた「木密地域」の風景そのものでした。
もし火が出たら、本当によく燃えるだろうなと思っていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693641045291-1IGgXNtBUP.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1693641860947-jSa0S3KUWR.jpg)
立ち退き反対で難航する計画
番組で、ある地域での道路計画について取り上げていました。
建物の火災時の延焼を食い止め、避難経路を確保し、
緊急車両が通れるための「広い道路」を作る計画です。
立ち退きに反対する住民との間で、
計画は難航しているという話でした。
インタビューに出てくるのは高齢者が多かったです。
「この街に慣れ親しんでいる。」
「この風景が好きなんです。」
変わりたくないだけ
話の焦点はどこにあるのでしょうか?
色々な考え方や、経済事情、計画そのものの是非もあるかもしれません。
また、経済的メリットがある=「得」なら
多くの人は納得しますよね。
しかし、「自分は変わりたくない。」
これが大きいのではないでしょうか?
人は高齢になると、「体力・気力・判断力」が低下します。
また、こういった「バイアス」も掛かります。
・現状維持バイアス=今のままでよい
・正常性バイアス=自分だけは大丈夫
いつか来る大地震については?
では、いつか来る大地震については、どうするのでしょうか?
関東大震災のマグニチュードは、7.9だったようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1693641142664-tmIotapM4U.png?width=1200)
今後の地震の発生確率は、どのようなものでしょうか。
首都直下型地震
過去の大地震の発生頻度から推定したマグニチュード7級の首都直下地震の発生確率は今後30年間で約70%。いつ起きてもおかしくない状態が続いており災害への備えが必要だ。
地震は発生する瞬間まで、その影響はありません。
事前に対処をせず、結果ばかりを嘆く。
よくあることです。
こんな時でも「自分だけは」
「家と暮らし」相談アドバイザーをしていた時に、
東日本大震災がありました。
震災後に東京ほか関東では、「計画停電」がありましたよね?
お店のあった地域は、計画停電のエリアでした。
すると「計画停電のないエリアの賃貸を探してちょうだい」
というお客さんが何人かいました。
なぜか決まって70代くらいでした。
「停電なんて耐えられない。冗談じゃないわ。」
と。
計画停電は予定が変わるので、
「停電のない賃貸」のお探しは出来かねます、
と断りましたが。
原発問題から「福島の近くのものは絶対に食べないわ」
というお客さんや、物資不足に対する不平不満。。
また、高齢者がよく駅前で、自分たちの受け取る年金が
(物価変動で)削減されることに対しての反対運動をしていました。
この人たちは、若い人たちの現状を知っているのかしら?
自分たちの「既得権」を、こうも声高に叫べることに、
本当に驚きました。
高齢者でも、こういった人は一部だと思います。
そう思いたい。
ただ、自分を守ろうとすると、
こういった傾向は強くなるのかなと思いました。
自分に残された10年やそこら(失礼!)の
「慣れ」や「快適」や「得」より、
未来のために自分ができることを、優先できないものでしょうか。
残りの人生を「利他」の精神で「未来」のために
「住民の理解を十分に得られるように」
コメンテーターが、お決まりの言葉で締めくくりました。
立ち退きに反対する人が、
「自分さえよければいいのよ」
と言ってくれれば、問題解決は早いんでしょうね。
「いかに得か」に焦点は絞られますから。
こうして問題は、未来にどんどん先送りされていくのですね。
残りの人生を、「利他」のために。
50代の私たちも、そろそろ変えていきたいですね。
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