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親より子どもより、自分

前回、青森の実家に帰省した時の話を書きました。
じつは滞在中に、生まれて初めて意識を失って倒れました。
その顛末で思ったことを書いてみたいと思います。


「想像」することがかなわなくなる


86歳の母は、
食べる
着替える
お風呂に入る
トイレに行く
といった「自分のこと」は出来ます。

とはいえ、
冷蔵庫にはいつのものかわからないものが大量にあり、
部屋には使っていない贈答品や飾り物などもふくめ、
50年間更新されていない」ものが大量にあります。

母は、「目の前にある」ものを「食べ」「使う」毎日です。

賞味期限を確認し、他の食材と組み合わせどんな料理ができるのか
何を捨てて新しいものにすれば、どんな場面で便利になるのか

先の「想像」をすることは、結構高度な能力なのかもしれませんね。


年をとるってこういうことなのかな


私は実家に滞在中は、オンラインで仕事をする傍ら、
家事全般をすることになります。

洗濯
掃除
料理
片付け
風呂洗い
病院の付き添い
ごみの収集日に合わせて、片付け

母はかつてはとっても「働き者」でした。
私が料理をしている間に座っていることは、ありませんでした。

しかし、ここ最近は
「出来たよ」
と言うまで、座ってテレビを見ています。

ランチョンマット(昔から必ず敷いていた)と箸のセッティングだけはします。
しかし、その箸が母の分「一組だけ」だったりします。

年をとるって、こういうことなのかな。。


田舎あるある


私は、普段は夜12時頃に寝て朝6時半頃に起きます。
夜7~8時頃まで仕事をし、
夕飯は基本食べず、ランか室内トレーニングをした後、
お風呂に入って、少しのんびりします。

実家に帰ると、夕飯が5時半(笑)!
私は仕事を「中断」して夕飯をとり、
トレーニング後に仕事を「再開」することになります。

父も母も下戸で、基本的にお酒はない家でしたが、
母は私の帰省のときには、ビールを買っておいてくれます。

母は夕飯のとき、「ビール飲まないの?」と、
私に何度か聞きました。
「飲まない」と言うと、
「せっかく買っておいたのに」と不満そうでした。

私にとっては、5時半はまだ「仕事中」です。
定時は決まっていないけれど、電話やメールがあるかもしれない。

母がそう言ってくれるのは、私を思ってのことだし、
私も母のリズムに合わせてあげたい。
しかし、5時半は早すぎるんですよね。。

生活リズム的にも、夜仕事を「再開」せざるを得ないので、
なかなかリラックスができません。

他にも「田舎あるある」が、、

実家にはネット環境がないため、いつもポケットWiFiをレンタルしていきます。
しかし、前回帰省した時、つながりませんでした。
結果的には、機種交換してもらいつながったのですが、
電波状況が悪いことも一つの要因でした。
ネットがつながらないと仕事が出来ませんから、
とってもやきもきしました。

WiFiがつながらなかったときに、
スマホのデザリングで問題なかったので、
今回はそうしようと思いました。

そうしたら、今度はデザリングがつながらない!!
(結果的には何とかなりました)
今回も、とってもやきもきしました。

このように、普段の生活では当たり前に出来ていることが、
出来ないことも多いです。

また、母に頼まれ通販で買った物を、間違えて東京の住所に送っちゃったり
(これは私のミス)。

良かれと思って買った母の健康器具が合わなくて
(年寄りは想定外のことが多い 笑)、返品の手配をしたり。

こんな小さなストレスも積み重なりました。


そして倒れた


人って、倒れるんですね。。

東京へ帰る前日でした。
朝、いつも通り朝食の準備をして、パンを口に入れた瞬間。
「食べたくないかも。。」

頭がくらくらして、
「疲れているんだな、、寝よう。」
口の中のパンをすすごうとキッチンに立った瞬間、
意識を失い、気付いたら床に倒れていました。

フルマラソンで倒れない私が、倒れるなんて(-_-;)

※今はもう大丈夫です。
病院にも相談中。ご心配には及びません。


何でもやろうとするから


そのときの、母の発した一言
「疲れたのよ。何でもやろうとするから。
!!!

そうね。。
頼まれてはいない。

一番大変だった「窓ふき」も、
母は「ヘルパーさんに断られた」とは言ったけれど、
私に「やって」とは言っていない。

後日、その話をラン仲間にしたところ、
「子育てと一緒でさ。向こうは“頼んでない”のよ。」

とほほ。。


家に帰って


東京の家に戻った私。
娘と二人で暮らしているので、私の留守中は娘が一人でいました。

私を待っていたのは、、
洗濯ものの山!!

呆然とする私。

私にやれってこと?
私は家政婦じゃないのよ。
こっちはこっちで、これ?

洗濯ものの山を前に、
そのとき私は涙をこぼしていたかもしれません(笑)

本人はいたってシンプルに、
「気にしていない」だけ。

あほらし。。

誰も、私のことなんて気にしちゃいない。
自分を労われるのは、自分しかいない。

親より子供より、自分!

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