まだモノが欲しいですか?
先日久しぶりに映画を見ました。
そこで、感じたことを書いてみたいと思います。
ラストマイル
観たのは、大ヒット中のこちらでした。
東京の郊外にある、巨大物流センターが舞台です。
(多摩モノレール“程久保”駅というところがリアル 笑)
高度に機械化、管理されたシステム。
単位が大きくなればなるほど、
相対として、人間の存在は小さくなります。
部品の一つに組み込まれた人間と、
それを操る側(と思っている)の人間。
感覚がマヒしていく様を、
物流センターという「スケール感」がよく表していました。
映画「ノマドランド」でも、「アマゾン」で日雇いで働く、
主人公の姿が象徴的でした。
人は、何のために仕事をする?
世界は、何のために効率化される?
何のために仕事をする?
人は、何のために仕事をするのでしょうね。
食べるため
自分の幸せのため
以前見たこちらも、テーマは同じだと感じました。
人は「考えることをやめる」ほうが楽です。
長いものにまかれるほうが、自分の利益になることは多いです。
そして、相手が大きければ大きいほど、飲み込まれるのはたやすい。
消費社会の裏側で
映画の背景にあるのは、
私たちが、何でも「便利に」「安く」買える裏側で、
どんなことが起こっているかということです。
ちょうど、こちらの本を読んでいました。
誰も幸せにならない社会
本「物欲なき世界」では、
映画「ラストマイル」の「巨大物流センター」に象徴される、
「消費社会=資本主義社会」の「今」について書かれています。
映画では、「富める者」もまた、
こぼれ落ちないためのプレッシャーで、幸せではないことを表しています。
「限界」を認識するとき
本では、「資本主義」の限界について触れています。
資本主義社会の限界の先
消費をあおられ、たくさんのモノを買う。
モノを買うために一生懸命働く。
その結果、誰も幸せにならない。
映画は最後に問います。
What do you want?
いったい何が欲しいの?
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