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旅先の図書館で、言葉の世界に没入する
addressを利用して、那須塩原市の黒磯に滞在しました。
近くに図書館がありました。
そこで感じたことを書いてみたいと思います。
街の顔
最近は素敵な図書館が増えていますよね。
その中でも、今回訪れた「那須塩原市図書館 みるる」は、
私にとってナンバーワンでした。
開放的なガラス張りの建物です。
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夜もきれいです。
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駅のすぐ隣で、時間をつぶせる格好の場所です。
中にカフェもあります。
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“森”のような空間
コンセプトは「森の中を散歩しているような図書空間」だそうです。
那須塩原の地域アイデンティティでもある「森」を表現
1階の「森のポケット」は、木立の中にパッと空が抜けて、光が注ぐポケットのような吹き抜けの空間
図書館全体を覆う、木立の樹冠の下端を模したルーバーの天井が、その高低差で緩やかに区切られた大小の空間をつくり出している。
ルーバーを通して1階まで降り注ぐ木漏れ日は多様な光の環境を生み出す。
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いたる所にある閲覧席
天井は高く、とても広々としています。
ゆったりと、「いろんな場所」で本が読めます。
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テラス席もあります。
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「階段」でも
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子供もゆったり
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言葉が降り注ぐ
ゆるやかに仕切られた各コーナーごとに、言葉が降り注ぎます。
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自由に、多義的に、
いかがわしく。
だからこそ今日的。
それが写真の
たのしさだと
ボクは思うのです。
「楽しい写真 よい子のための写真教室」ホンマタカシ P11より引用
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崇高な場所は
偉大な言葉で
繰り返す
ーーー世界は
わたしたちより
大きくて力が
あることを。
「旅する哲学ー大人のための旅行術」
アランド・ポトン/著 安引宏/訳 216Pより引用
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生命はどんなに小さくとも
外なる宇宙を内なる宇宙に
持つのです
「風の谷のナウシカ」宮崎駿 下巻P443より引用
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我が道なんてものが
存在するんでしょうか。
旅は
道連れですよ。
「太陽諸島」多和田葉子 P177より引用
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自分の体を完全にはコントロール
できないからこそ新しいことができるように
なるのです
「体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉」伊藤亜砂 P8より
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生きるために生まれてきた子と
今一緒に生きている、
ただそれだけなのだ。
「一緒に生きる 親子の風景」林直子 P83より引用
色んな世界を見せてくれる
本ならではの、この世界観。
良いですよね(笑)
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そこかしこに、色々な取り組みが見られます。
読書コンシェルジュ
高校生が、本を「おススメ」をしてくれます。
ほとんどの本が貸し出されていました。
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こんなコーナーも
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ルーモ(lumo)=エスペラント語で「光」
大人への入り口に立っている若い方から
少し先への歩みを進めている大人の方まで
ひとすじの「光」となるような書物に巡り合えたら…。
そんな思いでこのコーナーを作りました。
50代にも、ひとすじの「光」をください(笑)。
こんな企画展示もされていました。
水族表現家の二木あい写真展「Coexist 共に生きる」
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二木あい 水族表現家
素潜りギネス世界新記録を2種目樹立。
環境省「森里川海プロジェクト」海のアンバサダー。
水族表現家という日本国内外問わず唯一無二の存在として、水中と陸上の架け橋となるべく世界を舞台に活動。
空気ボンベを使わず、 海洋哺乳類と同じ様に自分の肺一つで潜り、彼らの中に溶け込む ことで仲間の一員となり、ありのままに、ある時は被写体、そして またある時は自身が撮影者として「私たちは自然の一部であり、自然と共に生きている」そんな繋がりを表現している。
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言葉の世界に没入する
さてさて私も本の世界へ。
手に取ったのは、「登山」のコーナーにあったこちら。
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1959年、冷戦下のソ連・ウラル山脈で起きた遭難事故。
登山チーム九名はテントから一キロ半ほども離れた場所で、
この世のものとは思えない凄惨な死に様で発見された。
氷点下の中で衣服をろくに着けておらず、全員が靴を履いていない。
いったいなぜ、野外活動の経験豊富な男女九人が、零下三〇度という状況で、まともに服も着けずにテントから飛び出し、確実な死に向かって一キロ半を歩きつづけたのか。
ひとりかふたりなら、なぜか安全なキャンプを離れるという過ちを犯すこともあるかもしれない。しかし九人全員がそんな過ちを犯すだろうか。
気になる~!
ネットで買う?
いやいや、ここで続きを読みたい。
もう一度来て、ここでどっぷり没入したい。。
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