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休んだっていいじゃない、休日だもの。

よく会話の糸口として「休みの日は何してるの?」と聞かれることがあります。

わたしはこの手の質問が昔から苦手。

一応そういう時は「読書したり、たまに美術館とかに行ったりとか…ですかね」と曖昧に答えていました。

でも実際には、本を読まない日だってあるし、そんなに美術館に行くわけでもない。答えながら何となく後ろめたさを感じています。

本当なら

「休みの日は基本おうちで休んでます!」

と答えたい。

でも、そう答えてしまうと"休日に何もやることがないかわいそうな人"認定をされてしまいそうで、答えられない…


今の職場でも、「土日何してたの?」とよく聞いて来る先輩社員の方がいます。
「家でゆっくりしてました」
と答えると大抵、
「もっと外に出ないと!」
と発破をかけられます。

もちろん悪気が無いのはわかっているので
「はあ、そうですね」
と笑ってごまかすのですが、毎回何とも言えない気持ちになってしまいます。

予定が決まってしまうと憂鬱に…

わたしは出不精な質ではありますが、気が向いたらお出かけもします。ただ、休日に何か予定を入れると、もうそれはわたしにとって仕事と同じで「こなさなくてはならないタスク」になってしまうのです。たとえそれが楽しみな予定であっても。

例えば、旅行の計画を練るのは楽しい。
あれをやりたい、ここにも行きたい。効率よく回るにはどうしたらいいか、あれこれ調べながら考えていると時間はあっという間に過ぎていきます。
(つい最近も京都旅行の妄想をして、noteの記事まで書いてしまいました)


でもいざ、宿を予約してチケットを取ってしまうと、あれだけ楽しみだった旅行が「こなさなくてはならないタスク」になってしまい、その日が近づいてくるとだんだん気が重くなってくる…

実際に旅行に行ったら行ったでちゃんと楽しいんですけどね!

友達と会う予定でもそう。
「いつにする?」
「どこで何食べる?」
と相談している時は楽しいのに、いざ日取りが決まるととたんに気が重くなってくる。
この日、この時間にこの場所に行かなくちゃいけない、とまるで義務のように感じてしまう。
実際に当日友達と会えば、気が重かったことなど嘘のように楽しく過ごすのに。

どうやらわたしは、そういう厄介な気質らしいと気づいたのはほんの二、三年前のことです。

我ながら「なんてめんどくさいヤツ!」と呆れる思いですが、きっとこの先も変わらないんだろうなぁと諦めて受け入れることにしました。


以前は

「休日に何もしないなんてもったいない」
「休日は有意義に過ごさなくてはならない」

というような社会からの無言の圧(?)を勝手に感じて、無理にでも予定を入れようと努力していましたが、自分の性質に気づいてからは、なるべく休日に予定を入れないようになりました。

朝起きて、お天気を見て、その日の気分でやりたいことをやる。何もやりたくない時は家から出ずにダラダラする。
そうするようになって、だいぶ気持ちが楽になりました。

20代、寝て終わった休日

新卒で入った会社では、自分では絶対に向いていないと思っていた営業職に配属され、毎日神経を擦り減らしながら夜遅くまで残業の日々。その反動で土日は夕方近くまで寝てしまい、何もできずに休日を終えることがしょっちゅうありました。

日曜の夜に「せっかくの休みなのに、また寝てばかりで何もできなかった…」と自己嫌悪に陥いることもしばしば。

でも今思えば、夕方まで寝ないともたないくらい、体も心も疲れ切っていたんだと思います。

「毎日遅くまで神経擦り減らしながら頑張ってるんだから、休みの日くらい夕方まで寝たっていいんだよ、自分を労っていいんだよ」

と、過去の自分に言ってあげたいくらいです。言われたら、当時の私は号泣してしまいそうですが(笑)

そんなわけで、あの頃の自分を労わるかのように、今のわたしは休日にはしっかり自分を甘やかすことにしています。



さて、明日は休日。

何の予定も無い休日。

月の初めだから、隣町の本屋さんに行ってみようかな〜くらいのゆるっとした希望はありますが、それは起きてから考えよう。

予定のない休日の前の、金曜の夜が一番好き。

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