発達障害グレーゾーンを認めたら、過食も治ってきた話その①
自分のことを発達障害かもしれない
と思ったのは約10年前、大学生の時。
大学1年生の時、初めてのバイトで
地元の小さなフランス料理屋さんに
お手伝い(接客とシェフの補佐)として
入ったのですが、そこで私は
致命的に仕事が出来なかったのです。
そこでお店のシェフに言われたことは
「こんなありえないミスをする奴は初めて見た」
「宇宙人なのかよ?言葉が通じないのか?」
「普通はこうするのに、あなたはしない」
などなど。
(憧れから軽い気持ちで
不向きなバイトを選んだ私も悪いけど、
シェフもかなりのパワハラ気質だったよ\(^o^)/☆)
それから、昔から女子の共感ベースの
目的のない会話が苦手でした。
仲良くなった後でなら
そういう「ノリ」での会話も
出来なくはないのですが、
そもそも仲良くなる段階まで
いくことが滅多にないので
いつも集団では浮き気味でした^^;
大学では心理学科を選んでいて、
自分の人格はなぜ他人と違うのかとか
人間関係のヒントになる答えを探して
いつも図書館をフラフラしていました。
そして、心理学の本を読み漁るうちに
発達障害やアスペルガーというものの
存在を知りました。
しかし、当初の書籍では
「発達障害は主に男児によく見られ、
共感性と表情の変化が薄く、
言葉を文字どおりしか受け取れない」
というような記述がほとんど。
私は確かに日常会話が苦手だけれど、
まったく人の気持ちが分からないわけではない
という自負がありました。
会話と作業のマルチタスクが出来ないので
フランス料理屋のバイトのような場では
コミュ障を発揮してしまうけれど、
一対一でゆっくり話したり、
相談に乗るのは嫌いではありませんでした。
それに、「男児に多い」という記述の後は
女性の発達障害については全く触れられていないのも
自分だけ世界にほっぽり出されたような
虚しい感じがしていました。
そこから10年経った先月のある日。
なんとなく気になって流し見していた
医師の西脇俊二先生の動画に
希望の光を見出したのです。
そこで語られていたのは
こんな内容でした。
・女性の発達障害者はコミュニケーションにおいて、健常者(発達障害ではない人)に合わせるのが男性の発達障害者よりも上手なので、周りから発達障害だと気づかれにくい。
・しかし健常者に合わせるとすごく消耗するし、コミュニケーションのレベルは一定以上で止まり、上手くなることはない。
これを聞いて、もう心底救われた思いでした。
私はあのフランス料理屋バイト以来
自分の仕事の出来なさ、コミュ障という
コンプレックスを埋めるために
わざわざ不向きな接客業ばかり選んできたのです。
ですが、コミュ強の同僚たちに比べて
結果を出すことは当然出来ないし
調子が悪いとミスやクレームも連発して
ストレスが溜まりまくっていきました
(それも過食の悪化につながりました)。
だから、
女性の発達障害もきちんと存在することと
「コミュニケーションレベルが上がることはない」
という言葉に心底救われた思いだったのです。
これでやっと諦めることが出来る、と。
もうコンプレックスを解消するために
わざわざ急な登り坂を選ばなくていいんだと。
仕事はただの憧れやコンプレックス解消のために選んではいけない。
自分の性質を知って、合う場所を見極めて
選ぶべきだったんです。
(マルチタスクが少ないとか、
1人作業が多いとか、ノルマ命じゃないなど)
思えば、私の長年の過食症も
衝動に弱いという発達障害の特性
だったのかもしれないと認めて、
衝動と上手く付き合う方法をとるうちに
過食からも卒業することが出来ました。
では、具体的にはどのような方法をとって
過食を卒業したのか?
それはまた次回書きますね^^!