ノウハウの多くは切り取られたものだから要注意かも【日々これ #61】
あんざきです。
今、小島よしおさんの代表ネタを見るとかなり面白いので、
ぜひ一度、「そんなの関係ねぇ」で検索してみてください。
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「好きを仕事に」
「好きなことで稼ぐ」
「好きなことだけで生きていく」
特にここ数年、世の中に溢れ返るほど浸透してるメッセージです。
本を開けば、YouTube を見れば、Twitter を開けば、
誰かしらが言ってくれています。
これができれば良いな、とは多くの人が思うはずだし、
夢見るはずです。
そして、そんなあなたに!と言わんばかりに、
「夢の叶え方」
「好きで稼ぐ方法」
「やりたいことの見つけ方」
これまた、世の中に溢れるノウハウです。
試しに、書店のビジネス本コーナーで平積みされている本を右から左に見てみると、
数冊はこう言ったノウハウ本が見つかるはずです。
メッセージは夢や目標を与えてくれます。
ノウハウは道筋を示してくれます。
ここまでは、なんと素晴らしい世の中でしょう、という感じです。
「あれ、でも、みんながそれでうまくいってるんだっけ?」
そうでもないですよね。
そうじゃないのには理由があると思います。
ノウハウは、個人の具体的な体験が、多くの人に伝わるように、抽象化されたものです。
本とかはまさにそうです(だから読まなくて良いという話ではない!)。
多くの人に読んでもらわないと、重版されず、消え去っていくので、
ある程度わかりやすいように、実体験から多少は翻訳され、意訳されてしまいます。
ノウハウを実践に移すには、上手に翻訳しなおさないと(具体化しなおさないと)いけないので、
状況が違ったり、個人の能力が違うと、それに乗じてズレていきます(そもそも上手に翻訳できる人も多くはなさそう)。
だから、その通りにやっても、うまくいかないことが結構多いんですよね。
また、仮にその通りにちゃんとできても、ノウハウはみんなが知れるので、先行者利益というか、みんながやれちゃったら価値が無くなるものもあります。
だから、ノウハウの受け売りだけでは、中々うまくはいかないんですよね。
それに、僕は「うまくいく」には決まった法則は無いと思っています。
基本的に「うまくいく」と言われていることは、うまくいった人の一部を切り取っているので、その部分だけやってもうまくいくはずはないわけですね。
んで、「好きを仕事にしようとし過ぎてもそう簡単にできないよね」というのを前提とした上で、「でもそれでいいんだ」っていうところから、「ではどうするか?」と考えている人たちがいます。
すごく勇気づけられます。
勇気づけられると、そこから等身大の自分と向き合って、できることからやっていけば良いわけです。
前田裕二さんとか、尾原和啓さんとかがそんな感じで良いこと言ってましたよ(たぶん)。
ということで、切り取られたノウハウだけでは太刀打ちできないので、今の自分が持っているもの、持つべきものを見直そうと思ったというお話でした。
あ、この本、おすすめっす。
これも。
ではまた。
(この話が誰かの何かにつながりますように・・・)
【今日の一枚】
狛犬の感じで、お寺に象🐘がいます。
【参考】
『メモの魔力』前田裕二
『あえて数字からおりる働き方』尾原和啓
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