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【図解】アンパンマンレジスターと簿記

はじめに

長女とアンパンマンレジスターで遊びながら、簿記を学んでおいてよかった、と再認識しました。


概要

今どきのお買い物オモチャには、キャッシュレス払いが導入されています。我が家のアンパンマンレジスターでは、現金・カード・スマートフォンから支払方法を選択できます。

この3つの支払方法は、現金が出ていくタイミングに決定的に差があると気づきました。

  • 現金払い:即時で現金が出ていきます。現金(資産)が減少し、食べもの(費用)が増えます。

  • クレジットカード払い:あとで現金(銀行預金)が出ていきます。簿記で考えると、未払金(負債)の増加です。「クレカは借金と同じ」と言ったりもしますね。基本的には手数料はかからないですが、分割払いやリボ払いにすると、借金の利息と同じように手数料を取られます。

アンパンマンレジスターにおいては、カード=クレジットカードと明言されているわけではありません。AP CARDって書いてあるから、After Pay(正しくはPost Pay)ってことにしておきましょう。もしデビットカードだったら現金払い、プリペイドカードだったらスマートフォン払いと同じような扱いになります。

  • スマートフォン払い:事前に現金を払ってチャージしておきます。簿記で考えると、前払金(資産)の増加です。物品購入時は、その資産を取り崩す形になりますね。金融サービス事業者に対して資産を預けているような状態なので、銀行預金の利子にあたるような見返り(ポイント還元とか)が他より大きいのも納得できます。

PayPayやモバイルSuicaなど、事前にチャージしておいて、スマートフォンを使ってチャージ分から支払うサービスを想定しています。


図解

3つの支払方法を図にして並べてみました。

「貸方:現金or普通預金」のところが、現金が出ていくタイミングです。それぞれ現在・未来・過去と、タイミングが異なっていることがわかります。


おわりに

簿記を学んだことで、考え方の引き出しが増えたと感じました。Suicaがオートチャージされたら「Suicaへの前払金増加、銀行への未払金増加。引き落とし日が来たら銀行預金が減少して未払金はなくなる」とか考えられるようになり、お金の流れが把握しやすくなった気がします。

図の借方ではいい加減に「食べもの」と記載しましたが、勘定科目って奥深い、と再認識しました。飲食物は用途によって福利厚生費/会議費/接待交際費/雑費などになるようです。その食べものを商品として販売する場合は仕入。おやつに食べる用途だったら…経費にできません!

家庭内でも、金融教育のネタはたくさんありますね。キャッシュレス払いの浸透にアンパンマンレジスターが対応しているように、我々も考え方をアップデートする必要があります。「クレカは借金と同じ」だけでなく、「事前チャージは貸付と同じ」も大事な考え方なのではと思います。ATMやクレジットカードがいつでもお金をくれる、なんて思われないように、自らも学び、娘たちに教え込んでいかねばと。


※簿記3級・FP3級の知識レベルなので、厳密には異なるかもしれません。



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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。