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心の防御線|トゲトゲの取説
今日と明日は仕事である。
(ちゃんと勤務日としてカウントされている!)
月曜から日曜日まで、いつもより長い一週間は、
職場全体の雰囲気をも疲弊させていく。
いつも調子を崩しがちな9月。
先週に1日休んだものの、それ以上に振り回されないように、例年よりも気をつけている。
こうも毎年のように9月に心身に不調をきたすんだから、毎年繰り返されている原因があるはず。それは夏の疲れかもしれないし、夏休みからのギャップかもしれないし、秋口の寒暖差かもしれない。
でも、私は5月は平気。
五月病と言われるあの時期は、特に心身に不調をきたすことはない。季節の変わり目だとか、GWの疲れだとか、ギャップだとか、それに振り回されたことはない。もしかしたら、アドレナリンでどうにかなっているだけかもしれないけれど。
で、9月に話を戻すと、9月は休み明けからすぐにエンジンフルスロットルって感じの忙しさがある。それは私だけではない。職場全体として、そんな感じ。決まって、この時期は土日に仕事になる。
私、仕事が嫌なんだと思っていたんだよね。
できれば休んでいたいし、仕事なんて行きたくないって。でも仕事は嫌いじゃないし、向いているんだとは思う。
じゃあ、なんなんだって。私のわがままかって。
自責の念が渦巻いていたけれど、自分を責めるだけでは、状況は何も改善しない。仕事を辞めたところで、就きたい職業があるわけでもないし、収入の当てはない。生きるためには、収入も必要なわけで。
それで、今年は少しでも状況を冷静に見ようと思った。そして、自分の感情に向き合ってみた。どんなときに不快な感情が生まれるんだろうって。
原因ってひとつじゃなくて、小さな積み重ねでしかないと思う。
コップの水が溢れるときの最後の一滴だけをみていても、解決しない。たまたまそれがトリガーになっただけで、溢れるほどの水が溜まっていたわけで。
だから、これっていう一つの原因を探すんじゃなくて、自分が不快だと思った状況の積み上げて、共通点が見えてくる。何が心身を不調にさせているのかって。
この時期は、みんな余裕がなさそうにしている。
余裕がない人は、本人も無意識なのかもしれないけれど、語調が強くなったり、いつもより攻撃的になる。人に優しくできなかったり、むしろ人の粗探しをして、責めたり、悪く言ったりしている。
健全じゃない。
語調を荒げなければいけないようなことは何も起きていない。荒げられているその人は、何も悪いことをしていない。
粗探しをしたって、責めたって、悪く言ったって、何も状況は改善しない。
なのに、どうして。
9月、それは人のトゲトゲした感情が増える季節。
そして、この時期は勤務時間がプラス1時間になる。
日中に受けたトゲトゲした感情を、私は消化できない。
仕事が嫌なんじゃない。
人のトゲトゲした感情や、意識的であれ無意識であれ誰かに向けられるトゲトゲした感情を見るのが、聞くのが、その雰囲気を感じることがツラい。
それらが消化できなくなるほど溜まったとき、私の心は休めって言う。
トゲトゲしそうだと思ったら、その場から立ち去ること。
その場から立ち去れないときは、体の前に何かを置いたり、何かを抱えたりして、境界線を作ること。
トゲトゲを感じてしまって、嫌だなって思う自分を否定しないこと。
刺激を受けないように、ゆっくりとした時間を過ごすこと。
今日みたいに、穏やかな店員さんのいるカフェでコーヒーを飲むこと。
いってきます。