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仮称「魔法の草堆肥do_no部」次の活動指令はこれね!
えー、これまでそれぞれに草堆肥を作って来た「魔法の草堆肥do_no部」ですが、ひと段落したようなので次の活動指令を出します。
『土嚢袋でぼかし肥を作ってみよう』
したがって、部の名称も「魔法の草堆肥do_no部」から「魔法のぼかし肥do_no部」に改めねばなりませんぞ。
1.そもそも、ぼかし肥とは何ぞや?
ぼかし肥料は米ぬかや油かす、鶏糞などの有機質肥料を主な原料とし、それらを微生物により分解、発酵させてつくる肥料を指します。
ぼかし肥料の原料として用いられる米ぬかや油かす、魚粉、骨粉、鶏糞などはそれ自体でも有機質肥料として直接土壌へ施用することができますが、その後すぐに作物を栽培すると、施用初期の急速な分解による有機酸の生成や発生したアンモニアガスなどが、発芽や植物の生育を阻害することがあります。
そこで、それらの有機質肥料を直接施用するのではなく、使用前に土などと混ぜて微生物による分解・発酵を行い、急速な分解や肥効を「ぼかす」ことが行われました。ぼかし肥料の「ぼかし」はここからきています。
有機質肥料を施用する前に、微生物である程度まで発酵・分解させたものが"ぼかし肥(ぼかし肥料)"です。 "ぼかし肥"は、土壌中で微生物による分解が継続するので、即効性と緩効性を併せ持った肥料です。
「ある程度まで発酵・分解させたもの」実はここが今回のミソなんです。
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おなじみのこの図でもわかるようにぼかし肥は完熟させません。途中で発酵を止めて窒素分を残すのです。
2.堆肥との違いは何か
ここで一から説明するの大変だから、私のこの記事読んでください。www
3.材料として使える代表的な有機質肥料一覧
・米ぬか
・油粕
・ふすま
・魚粉
・骨粉
・有機石灰
・鶏糞
などとなりますが、要するにC/N比が低くて、窒素をたくさん含んでいるものなら何でもいいんです。ここに挙げた材料以外にも何をどれだけ入れようが全く自由。出来上がったぼかし肥に含まれる窒素・リン酸・カリの3大栄養素と微量要素を夢想しながら、お好きによさげなものをブレンドしちゃってください。
参考までに有機質肥料の三要素の成分比をまとめたページを見つけましたので貼っておきます。
ただし、米ぬかは必須。今回の主役ですぞ。なんなら米ぬかに水を加えるだけでもぼかし肥は作れるんですよね。あとの材料は成分調整のために入れると思っていただいて結構です。
あれれ?でも、前回Chappyさんは米ぬかが手に入らなくて困ってたんじゃなかったっけ?
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4.発酵促進のために入れるとよさげなもの
さて、上記の材料を混ぜ合わせて、水さえ加えれば基本的に発酵しますが、農家さんは発酵促進と土壌菌の種類を増やすために、いろんなものを入れておられます。
・納豆菌
・乳酸菌 (ヨーグルトやカルピスなどの発酵食品)
・麹菌 (米麹や酒粕)
・イースト菌 (ドライイースト)
・EM菌
・土壌菌 (畑の土)
ちなみに、私は下の記事に書いたような理由から、今回は極力これらのものは使わないでおこうと思っていますが、使う・使わないの判断は各自に委ねますのでお好きにどうぞ。(^^)
5.大まかな作り方の手順
先ず最初に各材料全てを丁寧に混ぜ合わせる。
少しずつ水を加え、混ぜながら全体を湿らせる。(一度に入れない)
手でギュッと握って指でつつくとホロリと崩れるくらいになったら、
土嚢袋に入れる。
翌日から温度が上がりだすので、
様子を見ながら攪拌と加水をして、
「もういいや」となったら袋から出して天日干しして発酵を止める。
カラカラに乾いたらビニル袋に収めて完成。
次郎丸⦅畑⦆チャンネルさんが、わかりやすく作り方の手順を動画にしてくれていますのでリンクを張っておきますね。
さあ、これでヒントは終了です。
どんな材料をどれだけ使ってぼかし肥を作るか?それは各自の自由です。ただし、次の条件だけは最低限満たすこととします。
必ず土嚢袋の中で発酵させること。
好気発酵であること。
土嚢袋一袋の半分程度に収まる量にすること。
1週間後くらいにほぼ一斉にスタートすること。
それまでに各自いろんな動画や記事を読んで勉強すること。
では諸君、各自、工夫して自分だけのオリジナルぼかし肥を作れ!
一週間後に報告記事が上がることを楽しみにしておりますぞよ。(^^)
うはははははh。
あれ?
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